塙町議会 > 2021-12-10 >
12月10日-02号

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  1. 塙町議会 2021-12-10
    12月10日-02号


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    最終取得日: 2023-05-05
    令和 3年 12月 定例会(第8回)          令和3年第8回塙町議会定例会会議録議事日程(第2号)                    令和3年12月10日(金)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(13名)     1番  金澤太郎君      2番  菊地哲也君     3番  鈴木元久君      4番  吉村守広君     5番  七宮広樹君      6番  下重義人君     7番  吉田広明君      8番  青砥與藏君     9番  吉田克則君     10番  鈴木 茂君    11番  藤田一男君     12番  鈴木孝則君    13番  割貝寿一君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町長        宮田秀利君     教育長       秦 公男君  総務課長      白石憲男君     町民課長      近藤正伸君  健康福祉課長    藤成寛味君     農林推進課長    江田一寛君  まち振興課長    吉成知温君     まち整備課長    藤田衛昌君  生活環境課長    大寺弘文君     会計管理者     星 忠吉君  農業委員会事務局長 渋谷孝弘君     学校教育課長    佐藤光一君  生涯学習課長    生田目敏夫君    選挙管理委員会書記長                                白石憲男君  代表監査委員    金澤忠良君     監査書記      藤田淳一君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長    藤田淳一      書記        関根宏二               開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(割貝寿一君) ただいまの出席議員は定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(割貝寿一君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配りました。 本日の会議のビデオ映像は、後日、インターネットにて配信する予定となっておりますので、ご了承願います。 また、会議規則に従い、議場内では携帯電話等の電源をお切り願います。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(割貝寿一君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い、発言を許します。--------------------------------------- △下重義人君 ○議長(割貝寿一君) 6番、下重義人君、登壇願います。 持ち時間は10時1分までです。また、マスクをつけている際、質問内容が聞きづらい場合、または判断しづらい場合があり、町当局で再度質問お願いする場合がありますので、ご了承願います。 以上です。 下重義人君。     〔6番 下重義人君登壇〕 ◆6番(下重義人君) おはようございます。 今日は、トップバッターということで頑張ってまいりますので、野球でいえばトップバッターは一番重要なポストでありますので、今回も前回同様、質問時間60分取っておりますので、じっくり質問してまいりたいと思います。 早速、質問に入りたいと思います。 1、塙町大字片貝地区風力発電計画が予定されている内容に関して伺いたいと思います。 この質問の内容なんですが、那倉地区、そして片貝地区ですので、地元議員である12番議員さんにはご相談をして質問させていただいていることを一言付け加えさせていただきます。この質問なんですが、3年前、正確に言うと3年6か月以上たっていますね、3年半前ですね、平成30年5月30日に全員協議会で、インベナジー・ジャパン合同会社様から提出された資料に基づき町より内容説明を聞いたわけですが、何せ3年以上たっていますので、このインベナジー・ジャパン合同会社とはどのような会社なのか、まずは、この会社のどういう会社なのか、まずそれ1点だけお聞きして、そのほかの(6)番まで細かく質問出していますので、まずどういう会社なのかだけお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 下重議員さん、大変ご苦労さまです。 会社の概要ということでありますんで、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) インベナジー・ジャパンはどのような会社なのかということのおただしですが、基本的に風力発電を行います会社ですが、茨城塙ウインド合同会社という形での会社になっております。会社の設立は2018年2月16日で、資本金が1,000万円ということで、事業会社である茨城塙ウインド合同会社といいますのが、インベナジー・ジャパン合同会社との関係なんですが、インベナジーさんが出資をしてつくった風力発電の会社というような形で、一応、資本的にはアメリカの資本の会社が出資者となって、茨城塙ウインド合同会社という風力発電の会社をつくっているという内容になっております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) その説明を受けてから3年以上たっていますから、かなり計画も内容も変わっているのではないかなと思います。その間に、この順番に質問してまいりますので、(1)建設会社が予定されている地元及び土地所有者の理解を得られているのかということで、地元への説明会とか、この風力発電の計画に関して、まずは何といっても地元の理解を得られなければ、やはり進んでいかない事業ではないかなと思いますので、まず、そういう説明会並びに理解を得られているのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 地元の理解ということでありますが、私の記憶では、当初の計画よりは内容が若干変わっておるようであります。この施設、これは、福島県と茨城県境に建設されます。風車は全部で19基のうち、6基が塙町に建設される予定のようであります。6基の建設場所は、いずれも大字片貝字長久木国有林内ですので、事業者は国有林を所管する林野庁と協議をいたし、建設に向けて手続を進めておると、このように聞いております。 既に林野庁の審議会は終了しておりまして、手続も最終段階にあると、このようなお話であります。本事業実施に当たっては、環境影響評価が必須となりますので、各関係機関や地域住民の意見を聞かなければならないこととなっております。そのため、事業者は、矢塚、那倉、片貝地区で説明会を開催し理解を得られている、理解をいただいていると、このような報告をいただいております。本計画につきましては、発電事業者が令和元年に住民説明会を実施、賛同を得ておるとの話も伺っております。 事業に伴い、町道、県道の改良は予想されております。地元の方々の要望を酌んでの現道の拡幅、そして待避所の設置なども行うこととなっており、買収を予定している土地所有者の方々にも理解を得ていると、このようなお話をいただいております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 地元の理解は得られているというような説明方を理解したいと思いますが、全部で19基のうち6基ですか、その説明会があったときは6基じゃなくてもうちょっと多かったのかなと思ったんですが、その後、変わって6基の設置ということで、今の答弁の中ではちょっと減ったのかなと感じもしますが、これは経済産業省とか、今言ったように国有林も絡んでいるということで林野庁とかの各官公庁、そして県自治体と、かなり広範囲な許認可ですね。でも、これ(2)番なんですけれども、今、町長も答弁ちょっと、認可を得ているというような話ですけれども、私も議会報書く都合もありますから、一応順番どおりもう一度お聞きしていきますので、法令に基づく許認可の状況を伺うということで、許認可ですから、許可と認可が必要だと思います。その中で、どのくらい進んでいるのかと、国有林のほうの国有地の貸付け手続はどのようにということでお聞きしたいと思います。
    ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず、許認可の件でありますが、本事業につきましては、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法環境影響評価法など10個の法律及び福島県景観条例など3条例が該当しております。それぞれ手続を行っておると、このように聞いております。そのうちに環境影響評価法などに関しましては、事業着手に当たっての手続を完了したとの報告もいただいております。森林法に基づく保安林の解除、農地法、景観法など所定の手続、そして届出につきましても順次、業者が進めていくという、このようなことになっておるようであります。それと林野庁に関しましては、先ほどお話ししましたように審議会が終了しており、その次の段に入っていると、このような報告もいただいております。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 結構広範囲の許認可が必要ということで、事業的にもそんなに簡単には進まない事業かなと思いますけれども、かなり今の答弁を聞くと最終段階に近いのかなという感じにも受け止められます。 (3)番、町にとっての利点性はどのくらい見込まれるのかということで、3年前の説明会の中でも固定資産税はどのくらい見込まれるのかという質問した議員がいましたが、そのときの見込額は大体1億円ぐらいだろうという見通しだったが、その後の計画変更もあって金額は把握していないという答弁でした。現在の計画状況だと、どのくらい固定資産税が見込まれるのか、伺ってみます。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 利点性と、こういうふうなご質疑でありますので、おただしでありますので、お答え申し上げます。 本事業につきましては、総事業費は約250億円、このように聞いております。工事車両、これは福島県側から入ると、このように聞いております。資材調達等が地元であれば、その経済効果は大変大きなものと、このように考えております。そのほか、管理施設を矢塚地内に建設予定とのことで、管理人として数名が常駐、風車管理のための人員や資材調達などが期待されております。そして、固定資産税ですが、これはざっぱな計算になってしまうんでありますけれども、約10年間で2億5,000万円ほどと、このように試算されております。ただし、その額の75%ですか、これが交付税が削減となりますので、実質、町で利用できるお金は6,000万円強、これが町の財源として利用できると、活用できるというようなそういう試算をしております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 6,000万円が見込まれるという話ですけれども、これ10年間で6,000万円なのか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 今、議員のお話のように、10年間の金額であります。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 分かりました。 (4)番、風力発電機の輸送経路及び発電された電力経路に関して伺いたいと思いますが、恐らくこれは前の説明会にもやはりちょっと話触れたかな、小名浜港辺りから6号通って289号線を入ってきて、349号線ですか、入って那倉から今度は那倉辺りまでは結構道路がやはり国道でありますから広いんですけれども、那倉から大平地区、そして並びに矢塚地区に入っていく輸送経路だと思いますが、大平地区というと私たちも何回かは通ったことあるんですけれども、かなり幅員が狭く曲がりくねっている道路だと思われます。道路をどのように計画し、幅員を広げて、そういうちょっとかなり大きい運送車で運んでくるのではないかなと思いますけれども、あの道路をどのように拡幅していくのか、工事がもしその辺まで話が進んでいればお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 資材の搬入という話でございます。これは、議員お話しのように小名浜港から荷揚げされまして、町内の輸送路、これは国道289号線、国道349号線、町道那倉・矢塚線、県道高萩・塙線、町道長久木線及び国有林内林道片貝林道、矢塚林道などを経由して運搬されます。狭隘部などは必要に応じて拡幅する計画と、このように聞いております。一番大きな資材、これが風車となります。これが全長57メートルと大変巨大なものとなっておりまして、運搬に使用する町道との狭隘な区間につきましては、拡幅改良が計画されております。なお、発電された電力、これは基本、地下埋設で茨城県高萩市にある東京電力パワーグリッド(株)の送電鉄塔へ接続送電される計画とこのように伺っております。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 全長57メートルのものを運ぶというのは、かなり大変な工事だと思います。その拡幅した道路を、要するに工事終了後、その道路をまた元に戻してしまうのか、それともその道路を基に地元の方、今現在、やはり矢塚地区とか大平地区の方にとってみれば道路が広くなったというだけでも、矢塚塾ですか、の方なんかのお客様の来るのにもそんなにいいんではないかなと思うんですけれども、その工事が終わった後の道路をどのようにしていくのか、もしそこまで決まっているんであれば、計画が立ててあるんであればお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 工事終了後の道路のその後の維持管理という話だと思います。これは、担当課長のほうで、その案を持っておりますので、お話をさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) 資材運搬路の終わってからの管理ということでのおただしでございます。 資材運搬路につきましては、先ほど町長が説明したとおりでございますが、特に町として関係しますのは、那倉と矢塚を結ぶ那倉・矢塚線、これが一番関係しております。那倉・矢塚線につきましてはご存じのとおり一部改良は進んでおりますが、大平地区付近までの国有林内の道路につきましては旧態依然の狭隘な道路が続くということでございまして、そこにつきましては一部拡幅ではなくて、もう新たな道路を造るという感覚で、今協議を進めているところでございます。 そういった中で、後の管理をどうするのかということでございますので、町と開発事業者とが協力いたしまして、基本的に町が改良計画を持つというスタンスで進めようとしておりますが、いわゆる町は道路を付け替えますと、こういう計画ですので、そこに道路を造ってくださいという感じでやっております。ですので、当然、それが終わった後は、町の道路として町が管理するということで考えているところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 工事が終わったその道路は町が管理をするということは、そのままということですね、ずばりそのままですよね。そうした場合には、やはり矢塚の方とか大平地区の方とかは非常にありがたい話じゃないかなとは思います。これを活用して、何かのいいきっかけになればいいのかなと思います。 (5)番、工事用車両作業ルート、これは今まで風車とか運ぶための道路の質問だったんですが、今回やはりそれを今度設置するときには、もちろん土台から始まるのかなとは思うんですけれども、この土台を設置するために鋼材、生コン車とか、あと作業車とかが通る道路ももちろんのこと、どちらから作業道路が入っていくのか、そういう計画が、今のその搬入道路を使っての道路なのか、それともこの笹原地区のほうから入っていくのか、そういうことまであともし計画に入っていれば伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 建設に当たっての作業車両、これは国道349号、県道塙・大津港線、県道高萩・塙線、町道木戸場・石堀子線、町道那倉・矢塚線、町道長久木線などが利用される計画となっておるようであります。風車の基礎コンクリートの打設、これは参考までになんですけれども、2週間に1基の割合で、生コン車が1基当たり170台程度走行する計画と、このようにお話を伺っております。一般車両も通行する路線でありますので、大型車両の通行量の増加に伴って補修が当然必要になると、こういう場合も考えられます。これは、事業者と道路管理者が協議しながら、適時補修を行いながら進めておくと、このようなお話を伺っております。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 1基当たり170台もの生コン車が通るということは、例えば生コン車って、あれ専門的なことはよく分からないんですけれども、生コン車にコンクリート入れてから、恐らく時間制限があると思いますよね。時間制限で、例えば、今の棚倉地区にある生コン工場から運ぶとすれば、時間内に収まるのかなという感じもするんですけれども、これは質問してもいいですかね、もし質問できれば、ちょっと聞いてみます、興味あるところですから。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 多分、粘度とか水量とか、これを加減しながら時間調整をしていくんだろうと、私は勝手に思っておるんですが、担当課長のほうで説明いただければ。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) 議員おただしのように、コンクリートにつきましては攪拌時間、これがある程度の目安が決まっております。通常ですと40分というようなことが、以前のコンクリート示方書では言われておりましたが、ただいま町長が答弁いたしましたようになぜ攪拌時間が決まっているかといいますと、骨材とセメントが分離してしまう、あまりかき混ぜ過ぎると分離してしまうということで、そういう時間が決まっております。あとは、セメントの分解ですね、水を混ぜると加水分解というのをします。そうしたときに、それがあまり長くやり過ぎるとまずいというようなことがありますので、一応の時間は決まっておりますが、おおよそ1時間ぐらい多分かかるのかなというふうに思っておりますが、それほど40分が倍になるような時間帯ではございませんので、今、町長が申したような配合の仕方によって十分可能なんであるというふうに理解をしております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 勉強になりました。 (6)風力発電による自然影響に関して伺うということなんですが、一般的に風力発電機による自然影響というと、イの一番に低周波というのが頭によぎるのかなという感じしますが、人体に及ぼすことなどが捉えがちですが、この低周波問題など、もし地元説明会の中で地元の方からそういう質問とか何かされているんであれば、またその低周波問題がどのようになっているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 詳細については担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) 風力発電の低周波の関係でございます。 事業者のほうで、低周波の振動の部分、予測をしてございます。予測結果でございますが、長久木3地区を含む、今回の地域ですね、予測地点で低周波周波音20ヘルツ以下ということで、圧迫感、振動感を感じる音圧レベルの分からないレベルを下回るという推測をされております。その中でも、この平均20デシベルより低い音を感じる要は人間はいないということで、人間の感覚の限界という部分で、ここの部分については本事業の予測の中では分からないレベルもというような予測結果が出ておりまして、説明会の中でもこちらの資料のほうを地域の住民の皆様にお示しをされているというふうにお聞きしております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 質問内容に関して、ちょっと飛び飛びになるかと思いますけれども、この事業の、前の全員協議会の中では、本当であれば今工事が始まっているような計画ではなかったかなと思うんですけれども、その後の状況ですね、これから大体、例えば令和4年とか、令和5年とかとこの事業の今後の予定、それ聞こうと思ったんですけれども、ちょっと飛ばしちゃったんで、もしどういう計画になっているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 子細については担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) 今後のスケジュールということでございますが、まず着工でございます。これは、道路含め、発電施設含めでございますが、令和5年度の9月を着工見込みとして報告を受けております。その後、完了が令和8年度に、道路はもっと前に完了する予定なんですが、風力発電施設は令和8年度ですから、9年3月ぐらいには完了すると、9年4月、電力を供給開始をするというふうに聞いております。 なお、あと先ほどのご質問の中の低周波の関係ですが、安全だということで、それにつきましては振興課長申し上げたとおりなんですが、環境影響評価の中で意見がつきまして、これは事後評価をしなさいということで意見がついておりますので、風力発電の送電が開始された後に、これは、事業者が事業評価をしまして、もう一度確認をして、もし問題があれば必要に応じて対処するということになっておりますので、それについても補足させていただきます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) じゃ、当初の予定よりかなり遅れ、そんなに簡単にぱぱっとできるような事業ではないとは思ったんですが、説明会の中での日程よりは、かなりスケジュールは遅れているのかなと思います。低周波ってもちろん人体ばかりじゃなくて、矢塚地区、那倉地区とか大平地区はやはり自然豊かな場所でもありますんで、ああいう人間ばかりじゃなくて、やはり自然も本当に豊かなところでありますので、自然を脅かすようなことは絶対あってはならないと思います。 本事業の目標は、再生可能エネルギーの導入、促進ほか地元経済の活性化のためであろうかとは感じておりますが、最も期待されるのはやはり地元からの雇用、そして先ほど町長が答弁された固定資産税の税収入ではなかろうかと思います。この質問に関しての最後の質問でありますんで、町長の期待度合いはどのくらい期待しているのか、この質問の最後にお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 やはりこの事業に期待するものということでありますけれども、先ほどお話をさせていただきましたように雇用、そして固定資産税ですね、これが町の基礎的なと申し上げますか、定期的な収入になるということで、事業繁栄というんですか、事業を進める上で大変後押しになってくれるお金になってくれればと、固定的に入るということで、安定した計画の、一応一つを、一翼を担ってもらえる税収になるんではないかと、こういう期待はしておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) よりよい、仮称でありますけれども、茨城風力発電事業になるよう期待しまして、大きい2番にいきます。 塙町立はなわこども園の内容及び環境面に関して伺いたいと思います。 1、はなわこども園が開園から1年半が経過したが、その後待機児童解消に至ったのか伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、下重議員さんのご質問にお答えをいたします。 令和3年4月1日時点では、つまり今年度の開始の時点では待機児童はおりませんでした。その後、1名の申込みがございましたが、保育士不足により受け入れることができないため、現在1名が待機児童となっております。保育士の募集については、随時行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) ということは、今現在1名ということですね。 ちょっと変わった待機児童になり得る例がありますので、ちょっと質問したいと思います。現在、1人目の子供さんがこども園の保育部に通っていて、後に2人目の子供さんが生まれました。生まれたばかりの赤ちゃんを見るために、お母さんは勤めていた会社のほうに育児休暇を取って休んでいるわけなのに、今までこども園に通っていた上の子供さんは、お母さんがうちにいることで待機児童になる可能性があるとのことです。要するに、お母さんは生まれたばかりの赤ちゃんを見るためにうちにいるということは、子供さんを見られるということで待機児童になり得る、今まで子供さんがこども園に通っていたんですけれども、通えなくなるような、このような事例は今までにあったのか伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをいたします。 まず、平成28年4月に内閣府のほうで、子ども・子育て支援新制度が改正されました。育児休業取得中に既に保育を利用している子供がいて、継続利用が必要である場合、保育部に入所することができることとなりました。ただし、定員を超える応募者があった場合は、塙町保育所、認定こども園及び家庭的保育事業等の利用調整に関する基準というものがございまして、これにより利用調整し、待機となる場合が出てきてまいります。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 現在、事例はなくとも可能性はあるということですよね、そうすると。基準を設けて、その基準を満たさないと、なる可能性がある。これ実際に、そういう保護者の中からそういう話をされて、いや、びっくりしたようですね。というのはやはり、子育て盛んだから勤めも盛んで、勤めも盛んという言い方はちょっと不適切かもしれない、そういう会社をもって働いているのに、やはり今度上の子供さんを、生まれたばかりの赤ちゃんを見るのにお母さんは苦労しているのに、今までこども園さんにお世話になった子供まで見るということは、やはり負担が大きいし、想定もしていなかったし、今ご覧のとおり、あの立派な塙町立こども園があって、そういう不安を持つとは夢にも思わなかったみたいなんですけれども。その基準というのはどういう基準なのか、もし基準を設けてというわけですけれども、もうちょっとその話、詳しくもしできるんであればお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 詳細につきまして、担当課長から説明。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) それでは、ただいまの件につきましてお答えをいたします。 塙町保育所、認定こども園及び家庭的保育事業との利用調整に関する基準、これは、お子さんが保育部を入園申込みをした際には、まず一つは定員というのがございますので、その定員を超えた場合につきましては、それぞれ保護者の状況、あるいは児童の家庭の状況、そういったものを一つの評として点数づけをしているわけなんです。その点数によって、高い低いによって入所の順位が決まってくるので、どうしても今言いました家庭に保育しているというところでいけば点数が低いという形になっていますので、どうしてもそのほかの順位が高い方を優先として入園させていきますと、今言われたような方に関しては低くなってくるという場合がございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 保護者の方からすれば納得いかないんじゃないかなと、あれだけの立派な、ただ、今、課長が述べたように、やはり先生方の定員というのも恐らく決まりあると思いますね、子供さん何人に1人の先生がつかなくちゃならないとかと、また今募集をかけていてもなかなか先生が集まらないというんであれば仕方ないと言っても、これ、何のためにつくったのかなと思いますね。ちょっとやはり、努力してほしいと思います。 (2)番、認定こども園に移行するための検討を行っているのか伺いたいと思いますけれども、この質問は、9番議員が令和2年6月定例議会で質問していましたが、そのときの答弁は、認定こども園の移行を検討したいと述べていますが、その後どのように検討したのか、認定こども園に移行するということをどのように検討したのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをいたします。 こども園を今回つくったということで、これまで以上に利用する方々が増えておりますので、そういう意味でもしっかりと子供に対する保育がなされているんではないかと、自己評価をしているところでございます。 それでは、ただいまのご質問についてお答えさせていただきます。 認定こども園は、幼稚園の幼児教育、保育所の保護者の就労により家庭で保育できない子供の保育を目的としている機能を併せ持った施設となります。認定こども園ができた背景につきましては、就労される女性の増加と就労形態の多様化、少子化が進んできたことにより、就労の有無により入園する施設を分けていては地域のニーズに応えられなくなってきたことが主な理由となっております。 現在、塙町では、保護者の就労状況に合わせて、保育部、幼稚部とも朝7時20分から午後6時35分まで預かり保育を実施しております。また、令和2年4月より、はなわこども園として保育部、幼稚部を1つの施設の中で運営をしております。今後は、保育部、幼稚部それぞれ交流しながら活動をしていきたいと考えております。 現段階では認定こども園への移行は考えておりませんが、運営上、認定こども園のほうがさらによいとすれば、認定こども園の移行を検討したいと考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) これ別に、検討して無理に認定こども園にならなくたって、別に特別変わらなければ、無理に移行しなくても、私は、何か今、説明聞いた段階では、認定こども園になればかなりまた条件が違うとか、恐らくこども園は補助金の問題とかそういうのがあったんだかもしれませんけれども、今現在ああいうふうにもうこども園ができているんですから、無理にしなくてもいいんじゃないかなと思います。ただ、先ほど言われたように、待機児童のほうだけは何とかやはり努力してほしいなという感じはします。 (3)番、はなわこども園内の通路及び園庭の照明に関して伺うんですが、この前ちょっと二、三日前、ちょっと雨の中やはりこども園内のほう、無断ではいけないので、ちょうど孫を迎えに行きながら見に行ったんですが、やはり夏場は気にはならなかったんですけれども、日の長いうちはね、今はやはり日が短いし、迎えに行く5時半とか6時頃だとかなり暗いんで、雨も降っていましたんで、特に駐車場付近から通路を歩いて入り口のドア付近とか、駐車場が暗いというのはよく保護者の方から聞くんですよね、その中に入ってからの園庭付近が特に暗さを感じたんですが、あの辺は改良の余地があるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをいたします。 はなわこども園内の通路の照明でございますが、保育部、職員室脇の通路及び軒下広場にはダウンライト灯を設置しておりますが、子育て支援施設付近には室内照明しかございません。園児、保護者等が降園する時間帯は、多少暗く感じるかもしれません。今後、設置位置、照度等を検討して対応していきたいと考えております。また、園庭の照明でございますが、預かり保育後のお迎え時は、テラスを通っての降園が安全な通路であると考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) そうですね、あの時間やはり園庭辺りで遊ぶ自体が、それはやはり子供なんでしょうね、暗い園庭のところで遊んだりはよく見かけるんですけれども。 それで、ちょっと気がついたんですけれども、園庭内の工事を今やっていますが、ちょっと園庭に重機が入っていて、フェンスが設けられて何か工事をやっているんですけれども、あの工事は何の工事なのかお聞きしたいです。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) ただいまの質問にお答えいたします。 現在、はなわこども園において遊具の設置工事を実施しているところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 前々から話されていた遊具の工事ですね。あの遊具を設置すると、運動会の際に今までのトラック取れるのかというのは、前から遊具が設置するんだといううわさを聞いた保護者の方からもトラックが取れるのかと、かなり狭くなっちゃうんですけれども、そういう心配があったんですけれども、その工事をしているということはその辺も踏まえての工事なのかだけお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) それではお答えいたします。 この遊具設置工事の設置位置でございますが、運動会等で使うトラック、そちらのほうには入らないような形で、園の意見を聞きながら設置したところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) (4)番、外部からの侵入者の対策に関してですけれども、先日、11月9日、宮城県登米市というんですか、認定こども園内に刃物を持った侵入者、刃物を持って侵入して、建物、不法侵入ですね、建造物侵入容疑で現行犯逮捕されたということで、その捕まった人からの供述では、小さな子供を殺して死刑になりたかったという身勝手な人もいますので、このはなわこども園の場合は、かなり水郡線沿いの道路からの侵入というのも、簡単に侵入できるような感じなのかなと思いますけれども、このような事件というのか、不法侵入というのか、侵入者、不審者からの対策とかいうのか、日頃の訓練なんかはしているのかだけお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えを申し上げます。 はなわこども園では、保育部、幼稚部それぞれ年1回、不審者対応の防犯訓練を行っております。保育部では、9月に棚倉警察署員による講話とビデオにより防犯意識の高揚を図っております。また、実技でさすまたを使っての講習を実施しております。幼稚部では、今年は6月に、同じように棚倉警察署員による講話とビデオにより防犯意識の高揚を図っております。また、こども園には防犯カメラが5か所設置されており、開園中は園児、保護者、来客が出入りする軒下通路入り口は常時施錠するようにしております。 11月9日の登米市の侵入事件ということは非常に危機感を持って、こども園の職員にも通知しましてしっかり対応、何らかの事件、事故が発生しないように、万が一のことに備えて常に警戒をするようにというような指示も出しております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) ぜひとも、このような事件とか悲惨な事件がないよう、日頃の訓練のほうをお願いしまして、大きい3番にいきます。 上水道事業に関して伺うということで、(1)上水道使用料金の内容及び料金体系に関して伺ってまいりたいと思います。 前回、代表監査委員から総括の中で指摘されているように、上水道事業は高コスト低料金に起因する明らかな不採算構造にある持続可能な水道事業のためにも、利用者である住民に負担を強いることになるが、料金体系の全面見直しは避けられない状況にあるということで指摘されていますが、この上水道事業の料金とかというのは、前にも質問したことはありますけれども、どこかではやはり踏み込んで話を、適正な料金に持っていかなければならないのかなと思いますけれども、これに関して町長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 当然、この上水道、我々が生活していく上では、大変重要なインフラであります。今のお話のように安定供給、これを継続するため、維持管理にはしっかり努めていかなければならない、また、老朽化した施設を計画的に更新することも、また必要に応じましてダウンサイジング等も、これも検討してまいりたいと、このように思っております。ただ、この町の特性と申し上げますか、かなり広範な地域の中に家屋が点在しておると。その家屋をつないでいく上での初期の設備費、これが他町村も似たようなところもあるんでしょうけれども、かなり高額な設備費の投下があったということで、それを背負いながらの上水道事業運営ということで、大変難しい一面も持っております。そういうことも加味しながら、これからの料金体系、しっかりつくっていかなければならない。 理想的と申し上げますか、これは当然、事業の賄いと申し上げますか、事業費の全てを町から持ち出すことなく、料金の中で対応していければよいと思っておるんですが、いかんせん今ほどお話ししたように初期投資、それからその維持に関しても、都市部の上水道のように簡易にはいかないというところもございますので、これからもその間合いを取りながら、しっかりと適正な価格と申し上げますか料金体制、これはつくっていくべきだろうと、しっかりと取組はしていきたいとこのように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 確かに町長も、これは重々承知のことなんですけれども、なかなかやはり水道料金とかというのは、町民の皆さんに深く影響を与えるところだと思いますので、なかなか慎重にならなくてはならないのかなとは、本当に思います。 水道というと漏水問題でも、前も質問していますけれども、その後の漏水問題なんかはどのように改善しているのか、できれば生活環境課長に伺いたいと思いますけれども、現状ということでお聞きしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 漏水に関してなんですけれども、有収率の推移でございますと、令和元年度につきましては82.16%、令和2年度が80.3%という数値でございました。令和3年度につきましては、8月末で82.8%と回復はしたところでございますが、10月末日現在では80%とまた下がってしまいました。これらにつきましては、毎年、漏水探査事業ということで漏水探査を依頼しておりまして、各地区の橋梁の下であったりとか、そのところに流量計を設置をいたしまして、地区を絞りながら音調調査、漏水調査を実施をしながら、範囲を狭めて更新をやっていこうというふうにやっているところでございます。 しかしながら、1つの箇所を漏水修繕をしたとしても、また次の箇所が出てくるということでありますが、これにつきましては、引き続き継続して続けていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 水道事業ということで、本当はこのほかにもちょっと質問したかったんですけれども、実際は東白衛生組合は今現在、あそこの水道というのは井戸による上水道で補っているのか。そこに職員さんもいますので、上水道が入っているのかなと思ったら、いや井戸水なんだということで、それはちょっと、あれだけの施設があって井戸水だということで、今後やはり、生活環境課長ともこの話はしたんですけれども、今後やはり道路が整備が進んでいく中で一緒にできればいいかなと思ったんですけれども、やはりこれは町のほうからじゃなくて、やはり東白衛生組合さんのほうの議会並びにそちらのほうの意向で話が進んでいけば接続が可能ですということで、ですから一応今回これに関しては質問というのが、ただやはり今後、上水道事業の中でもああいうところが井戸水を飲んでいる、飲んではいないとは思うんですけれどもね、職員の方はどうしているんだと聞いたら、おのおの皆さん、水を購入するとか、おのおの持って行っているみたいなんですよね、飲み水とか何かは。だから、いいあれだけの施設がある中で、そういう上水道も入っていないというのも、また不思議なことなのかなとは思ったんですけれども、これに関しては質問は、後でまた、もうちょっと調査をしてから、後に質問する可能性あると思います。 最後に、電気料とか水道料というのは、人が生活する上では最もやはり影響を与える生活費だとは思いますんで、水のこの水道料に関しては、もうちょっと町長も慎重にならなくてはならないのかなと思っても、やはりどこかでしらは、そういう適正な料金体系にしていかなくてはならないのかなと思います。年間1億円以上も、やはり町のほうからも出資しているわけなんですから、どこかではやはり見直していかなければならないと思います。 時間もちょうどなりましたので、これをもちまして、6番議員、下重義人、一般質問を終了します。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) これで、6番、下重義人君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前10時02分               再開 午前10時15分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △七宮広樹君 ○議長(割貝寿一君) 次に、5番、七宮広樹君、登壇願います。 持ち時間は11時15分までです。 七宮広樹君。     〔5番 七宮広樹君登壇〕 ◆5番(七宮広樹君) 5番議員、七宮広樹です。 このたびも不肖ながら町民の代表の議員の一人として、町民の思いと塙町発展のために通告いたしました5項目を質問いたします。 それでは、早速、質問に入ります。 塙町の水管橋の状況についてであります。 今年10月に起きた和歌山市の紀ノ川に架かる水管橋の崩落事故は、皆様の記憶にも残っているかと思います。橋の全長は546メートルで、和歌山市北部地域に水を供給する唯一の水道管を渡していました。水管橋の完成は46年前で、耐用年数の48年まではあと2年ありました。崩落の影響で、およそ6万世帯が断水し、復旧にも5日間かかったようです。 塙町の水管橋の現状と、維持管理の状況をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 水管橋の現状と状況ということで、維持管理の状況ということで、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 塙町の水管橋は14か所あります。延長の短い単純支持方式のものが12か所、補剛方式のいわゆる独立水管橋となるものは2か所でございます。赤坂地区と和久地区でございます。口径につきましては150ミリ、延長につきましては、赤坂地区で約14メートル、和久地区で約38メートルでございます。 維持管理につきましては、毎年実施しております漏水調査時に合わせて、目視による状況を確認しております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。
    ◆5番(七宮広樹君) 塙町には、耐久年数を超えた水管橋はあるのか、また、耐久年数を超えた場合の対応をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現況ということでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 水管橋は鉄骨造であり、耐用年数は48年でございます。配水管につきましては鋼管であり、耐用年数は40年です。赤坂地区の水管橋で32年、和久地区で26年経過をしております。耐用年数を超過しているものはございません。耐用年数を超えたとしても、すぐに使用できなくなるものでもございませんので、機能診断をして、必要であれば更新をしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 和歌山市の崩落事故のように水管橋が使えなくなった場合、地域への送水手段はあるのかをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 独立水管橋の2か所につきましては、配水管網により迂回できる設定がしてございます。単純支持方式の水管橋につきましては、一部迂回ができないところがありますが、延長の短いものでございますので、万一の場合でも数時間程度で復旧できる見込みでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) それでは、非常時に対応したシミュレーションと給水車の依頼体制をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 塙町は、那珂川・久慈川水利使用連絡会に参加しておりまして、協力体制が構築されております。また、日本水道協会、福島県水道協会にも依頼できる体制が構築されております。なお、那珂川・久慈川水利使用連絡会におきましては、28年9月に給水車の応援をいただいた実績がございます。そのほかに給水車以外にも6リットルの給水パック700枚、約4.2トンを常備しております。給水タンク車3.5トンのものにつきましては、協定を結んでおります地元観光地組合のほうからお借りできるシステムを構築しております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 和歌山市以外でも全国的に水管橋の崩落事故が起きていますが、様々な事態に備えて塙町の危機管理体制をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 上水道事業では警報システムを構築しておりまして、配水量の急増をはじめ各施設の様々な計器の異常は、24時間体制で職員の携帯電話に発信されております。また、業者につきましても保守点検契約を通じ協力体制が構築されております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 課のほうではしっかり危機管理体制ができていることを確認させていただきました。できましたら、広報はなわを通して町民に安心感を与える広報活動も必要と感じます。備えあれば憂いなし、点検、見守りのさらなる徹底を図っていただきたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。 塙小学校と笹原小学校の授業方針と取組についてであります。 先日の全員協議会で、塙町教育委員会点検評価報告書の説明を受けましたが、改めて両小学校の授業全般の進め方や取組をどのように評価しているのかお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、七宮議員のご質問にお答えをいたします。 塙小学校、笹原小学校の両校は、いわゆる新学習指導要領で目指すとされております、児童の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を、それぞれ積極的に進め、両校共に大きな成果を上げていると考えております。特に、今年度は、児童に読解力、いわゆる教科書を読み取る力、リーディングスキルとも申しますが、これを育成するための授業実践を共通実践として塙町全体で進めており、塙小学校におきましては、その成果を県内各地の先生方に公開する授業研究会、これ11月に行っておりますが、読解力育成の成果をまとめた福島県教育委員会主催の研究論文、これにも応募いたしまして入賞を修めて、今月表彰をされる予定でございます。笹原小学校におきましては、県内の先生方を多く招いての授業公開を行っておりまして、両校ともに積極的に授業改善を進め、児童に読解力をつけておると評価しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 笹原小学校では、出前講座や有識者の講演など様々な取組が行われていることを地元紙で拝見しております。また、塙小学校では、笹原小学校に比べ、出前講座や有識者の講演などの取組が少ないように感じますが、両校の授業方針を改めてお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをいたします。 笹原小学校の基本目標の一つとして、小規模校の良さを生かすとともに地域との連携を図った教育活動の展開に努め、地域に愛される学校づくりに取り組むという項目がございます。笹原小学校は、様々な方々にご協力をいただきまして、児童の豊かな心を育むための地域連携を目指しておりまして、地域学習、それから地域交流の推進、地域伝統継承活動等を推進しております。青少年健全育成協議会笹原地区の皆様のご協力も頂戴しまして、様々な活動をさせていただいておるところではございます。 また、塙小学校におきましては、積極的に、もちろん笹原小学校もそうでございますが、両校共に積極的に出前講座や講演会等を行い、新学習指導要領で目指すとされております社会に開かれた教育課程の実現に向けて、効果的に外部人材を活用しております。塙小学校と笹原小学校の出前講座や講演会等の差についてはないというふうに、同等というふうに考えております。 主な人材活用として、塙小学校では、舞台役者、渋沢やこ氏による布紙芝居講演、あるいは福島大学トラッククラブコーチの菊田明博氏による陸上教室、日大名誉教授の中村玄正氏による久慈川水生生物調査等を行った実績がございます。笹原小学校におきましても、様々な方々においでいただいて、いろいろな講演、あるいは授業でサポートをしていただいて、子供たちが非常に力をつけていると。塙小学校におきましても、地域人材を活用しての田んぼの学校、交通教室での自転車の乗り方に地域おこし協力隊のロードレーサーを招くなど、工夫を生かした教育活動を積極的に行っております。笹原小学校においても、パラアスリートによるパラスポーツ体験やコンニャクやダリア栽培、あるいはしめ縄づくり、そういったものも含めまして、地域人材の方々を積極的に活用しております。 予算的にもいろいろな方々からサポートしていただきながら、青少年健全育成笹原地区の皆様もサポートしていただいたりしながら、多くの皆様に学校においでいただいて様々な教育活動を展開しているということで、両校ともしっかり頑張っていただいているので、大きな差は全くないというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 両校の校風は、ただいまの答弁で理解はさせていただきましたが、血気盛んな小学生といたしましては、両校の取組方によって教育格差が生じないのか、改めてお尋ねをいたします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをさせていただきます。 塙小学校と笹原小学校の教育格差については生じていないと捉えております。各校とも学校の実態に即しまして、児童数やそれから地域の環境、そういったものの実態に即しまして、創意工夫を生かした教育活動を展開しており、学力向上や体験活動等においても格差はございません。学力の学びがはかられるとされる、福島県で教育委員会が行っています福島学力調査においても、小学校4年生から小学校6年生にかけて、両校は大きな伸びを実現させており、教育格差については生じていないというふうに評価しておるところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 小学校でも、外国語教育やプログラミング教育が行われていますが、状況と課題、成果をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをさせていただきます。 塙小学校と笹原小学校の両校の外国語教育においては、塙小学校の英語担当教員、県費負担教員でございますが、1名が外国語の授業を中心に行っております。また、そのサポートとして英語指導助手、これを町で、小学校関係では1名、この助手を全ての授業に配置しまして、生の英語に触れたり会話をしたりする活動を取り入れております。さらには、小学校5年生のブリティッシュヒルズでの英語体験学習を今年度初めて、昨年度はコロナのために中止といたしましたが、今年度初めて実施いたしまして、外国語教育の充実を図っておるところでございます。 プログラミング教育につきましては、両校の教育課程に位置づけをしておりまして、総合的な学習の時間というのがございますが、その中では、スクラッチなどのアプリを使ってのプログラミング体験、算数の授業におきましては多角形の授業、そして理科におきましては電気の利用等の学習でプログラミング学習を行っておるところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 様々な取組に頑張られているということは、ただいまの答弁で理解させていただきました。塙町の小学校児童の県内学力レベルと、取り組んでいる学力向上対策をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをいたします。 学力調査といたしまして様々なものを行っておりますが、特に日本標準の標準学力調査、全国学力・学習状況調査、これは全国学テと呼ばれる、新聞でも報道でも発表されております。福島学力調査、それから先ほどちょっとお話ししましたが、子供たちの教科書を読める力、リーディングスキルテストというものがございます。どの調査におきましても、全国平均や県平均をやや上回る結果となっております。特に全国学力・学習状況については、小学校、中学校共に大きく全国、それから県を上回る結果となりました。 学力向上を図る取組といたしまして、塙町学力向上推進委員会での町の学力向上策の共通理解を図る場の設定、あるいは塙町教育委員会主催の教職員研修会や、講演会、あるいは各校の校内研究会及び研究協議等がございます。各種学力調査のエビデンスデータ、つまり裏づけとなる科学的な根拠でございますが、これらの分析に基づきまして、授業改善策を共有して、授業改善を図るという取組の積み重ねによりまして、塙町の児童の学力向上が図られていると考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 教育委員会や校長先生をはじめ先生方も外国語教育、プログラミング教育などご苦労も多いと感じます。 ある本に、教育で一番大切なことは本人をやる気にさせることである、やる気さえ引き出すことができれば教育の99%は成功したと言ってよいと書かれていました。小学校では、生徒のやる気を引き出す取組が行われているのか、また、生徒のやる気、モチベーションアップにつながる講話導入の考えがあるのか、教育長と町長にお尋ねいたします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、まず私のほうからお答えをさせていただきます。 児童生徒のやる気と精神状態をまず尋ねるアンケートを、小中学校で実施しております。これの内容、Q-Uテストという名前ですが、Q-Uというのは、QUESTIONNAIRE-UTILITIESという質問をしながらその有用性、子供たちの実態を把握するという内容でございます。これらの分析を通しまして、子供たちが、例えば学級内でどのような位置づけになっているか、自分を表現できるかとか、あるいは友達がいるかとか、一生懸命決まりに従って頑張っているかとか、そういったところを把握してやるテストを、全学校で行っております。また、このテストの分析方法、これを専門家である県の指導主事等を招きまして、教員研修を行って、児童生徒がそのやる気や心の安定を図るための方法を実地で先生方に学んでいただいておりまして、そして例えば、モチベーションの低い子供たちにはどういうふうなサポートをすればいいか、学級の中でどのような位置にあるのか、それを理解した上で子供たち一人一人に声をかけたり、そしてサポートしたりというような方法を取っているところでございます。また、様々な講師、先ほどもお話ししたような、たくさんの講師を招いて、そういう方々の頑張っている、活躍しているところを聞きながら、将来への夢を持たせ、希望を持たせてやっているところでございます。 さらに、文部科学省のほうでは、キャリアパスポートというのを総合学習等で実践するようにという指導がございます。このキャリアパスポートというのは、いろいろな行事ごとに、あるいは年度当初の4月に、この1年間でこういう目標で頑張りたい、それぞれの子供たちにそれを書かせて、そしてそれの実践結果を反省して、次にどう頑張ればいいかと、実際に言葉で書かせまして、それを9年間、小中と9年間、そしてそれを高校まで持っていくと、そして自分の夢や希望を実現させるためには、自分がどう努力していけばいいかと、そういったものも活用しながら、子供たちのモチベーション、やる気を起こさせるようにしております。 講話につきましては、先ほどいろいろな形で様々な方々にお願いをして、子供たちにやる気を育てていくという形を取っているところでございます。長くなりました、大変申し訳ありませんでした。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 教育に関しましては、直接現場に出る機会が少ないものですから、直接的にこうというようなお話、なかなか難しいんでありますが、やはり現場をしっかりと掌握しておるところの教育長の後押しをするというような形で、しっかり取り組んではいきたいと思っております。 ただ、ちょっと余談にはなるんですけれども、つい3日前ぐらいですかね、テレビを見ておりました。そしたら子供さんの中に、自律神経失調が大変厳しい方がいらっしゃる。北九州の方で映画をつくったというんですけれども、その自律神経失調で大変つらい思いをした高校生ですけれども、この事案を見てみますと、やはり不登校の子供の4割ぐらいはこの病を持っておるというようなお話もありまして、これからはソフトの面、そういうふうな内面を支えるような部分にもしっかり目を向けながら支援していければなと、このようにも思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 今まで、やる気を引き出すという一番大切な部分は、本人任せにされていることが多かったと思います。ぜひ、素直な心を持つ義務教育の9年間に、やる気のある生徒にはさらにやる気を、やる気の乏しい生徒にはやる気を持たせるモチベーションアップの講話、ぜひこれからも進めていただきたいと思います。 それでは次の質問に入ります。 塙町の将来を見据え、大規模工業団地構想の考えについてであります。宮田町長のリーダーシップと担当課の取組により、株式会社フラワーキング、株式会社奥久慈塙蒸留所の企業誘致が成し遂げられたことを高く評価しております。両社とも既存の建物を活用した誘致でありますが、現在の塙林間工業団地の状況と、企業誘致活動の取組をお尋ねいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 林間工業団地の現況でありますが、現在9つの企業が入っております。そして、分譲地は全て埋まっておる状況であります。当然、これからの取組、先ほど議員お話しのように、株式会社奥久慈塙蒸留所、そしてフラワーキング、遠野興産ですか、チップ工場なんかもその類に入るだろうとは思うんでありますが、これからの取組、これはぜひ、私の考え方だけお話しさせていただきます。 できたらば、この地の利、地震に強い、それから放射能の汚染度合いも低い、そして何よりもこの自然環境、これをしっかりしっかり売りにした企業、大きな工業団地を造成して、さあいらっしゃいというのはなかなか難しいというのは、お聞きしますと県営の工業団地でもなかなか埋まらない状況があって県も苦慮しているというような話も、以前聞いたこともございますので、できれば同時進行で、こういう企業、よく話合いをしながら、こういう立地の中でこういうふうな規模の敷地が欲しいという話合いをしながら、同時進行で進めることで、優良な企業を塙に誘致できればなと、こんなふうな考えは持っております。今のところ、大きく工業団地をつくって、さあ誘致しましょうというところまでには、考えは至っておらん状態であります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 先日、振興計画案が示されました。その中で、令和6年度工業団地造成事業に2,000万円の用地測量が記載されていましたが、具体的な場所や計画の詳細をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 振興計画の中で、お話をさせていただきました2,000万円、これは今ほどお話をいたしましたように町へ進出していただけるような企業が想定されておった場合、用地測量費として存目計上させていただいております。当然、臨機応変にと申し上げますか、スピーディーに対応できるように、その準備はしておくべきだろうというような計上であります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 町の企業誘致に対する意気込みとして捉えさせていただきます。 近年、道路整備が進む中、塙町から一番近い高速道路のインターチェンジは白河ではなく、いわき勿来というイメージに変わりつつあります。今、国道289号線、鮫川工区の道路整備が急ピッチに進められ、塙町の八幡地区からいわき勿来インターまでの所要時間が30分ほどと聞きます。今後さらに、国道289号線の道路改良整備事業が進むことを考えますと、塙町発展を導くいわき勿来インターチェンジに目を向け、那倉地区に大規模な工業団地構想や、物流、流通基地構想を掲げるべきと思いますが、宮田町長のお考え伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 私も実際この道路を走ってみたんですが、大変改良が進んでおりまして、本当にびっくりするぐらい道が立派になっておりました。これを考えますと、今、議員がご提案の那倉地区への工業団地の構想、そして物流基地、この構想、大変将来に向けては明るい目標になるだろうと、このように思っておりますし、これから、先ほど申し上げましたように、企業間との話合い、進出企業との話合いの中で、こういうふうな道路が完備され、そしてこの勿来インターともこういうふうに近い部分にあって、ここにこういうものをつくるという方向が一つの案として持っているということで、営業というんですかね、その勧誘と申し上げますか、これはすごくしやすくなるだろうと思っておりますし、こればかりでなく、一つ考えておりますのは、大きく土地をつくっておくことで、そのインターからちょっと話がずれるんですけれども、もう一つ、その広大な土地を利用するに当たっての考え方として、都市部の被災、このときの緊急避難所として広大な土地があったらばすごく助けになるというんですかね、こういうことも、この団地ですから工業団地ばかりでなくて、そういうふうな使い方も含めて検討できたら面白いなとこのようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) チャンスは待ってくれません。企画、立案、実行です。ぜひ、様々な使い方も含めて調査活動を検討していただきたいと思います。 最近、日本列島はあちこちで揺れております。企業は、近い将来起こると言われている南海トラフ地震、首都直下地震や気候変動による自然災害に備え、空港や港と都市を結ぶアクセス道を持つ、安定した地盤と自然豊かな環境を求めています。塙町のこれからを見据え、塙町ならではの立地を生かした夢ビジョン、先ほど町長お話も出ましたけれども、改めて夢ビジョンをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ちょっと先走って説明と申し上げますか、思いを語ってしまいました。 ご承知のように、塙町、大変、地震それから自然災害に強い町ということで、新型コロナの影響によりまして地方進出企業も増えております。自然豊かで災害にも強い町への企業誘致は、これから大変現実味を帯びてくると、このようにも考えております。企業誘致、これは町としての、定住促進、雇用の確保にもつながることから、これまでも行っております居住環境の整備、子育て施策、人材育成と住みよい町づくり、これをしっかり進める必要があるだろうと、このように思っております。そして、これらの各種施策を強化しながら、先ほど申し上げたように、一つの構想として、災害時の一時避難所としての広大な広場と申し上げますか、そういうふうなグラウンド的なものをつくっておくということも、その後、企業の進出等につながる部分、ちょっとあれですけれども、二刀流でやるということもありかなと、このような考えを持っておりますので、ぜひ、これからもいろんなご進言いただいて、一緒に構想を練っていければなと、そのように思っておりますので、議員もしっかりと取組をお願いしたいところであります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 宮田町長には、塙町発展のために今まで以上に種をまいていただきたい、そして塙町全体に繁栄の花を咲かせていただきたい、ぜひ希望に満ちた構想を検討していただきたいと、切に願うところであります。 それでは次の質問に入ります。 町有林一帯を森林認証取得で価値を高め、森林を守る考えについてであります。現在の町有林の現状をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 内容の説明でありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(江田一寛君) 七宮議員のご質問にお答えいたします。 現在、町が所有する財産のうち山林は、決算上におきまして85万2,792.36平米となり、そのうち町整備課が所管いたします山林は8万2,377平米となっておりまして、これらは各種事業等の残地等が主なものでございまして、利活用には不向きなものとなっております。残る77万415.36平米が、農林推進課が所管しております旧笹原財産区が管理しておりました湯岐字関場地内と木野反字吉沢地内の2か所の山林、町有林でございまして、町が積極的に利活用すべき町有林であると考えております。 ご承知のように、そのうち湯岐字関場地内の59万7,848.72平米の町有林が林業アカデミーふくしまの実習フィールドとして選定されまして、県と町の間に協定が締結されております。そして、本年度から短期研修のチェーンソー伐木造材技術研修などが開催されておりまして、来年度からは本格的な長期研修が始まりますので、本町有林を活用した実習がより増えることとなります。 また、この2か所の山林につきましては、平成28年度にふくしま森林再生事業によりまして間伐作業や作業道作設がされておりまして、手入れのされた良好な美林であると認識しております。また、筋状間伐された箇所には植林もされておりますが、現在は予算の関係などで下刈りが行き届いていない面もございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 丁寧な答弁、ありがとうございます。感謝いたします。 それでは、町有林の維持管理のために継続的手段と方法をお尋ねをいたします。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(江田一寛君) 七宮議員のご質問にお答えいたします。 町有林維持のためには、定期的な間伐等の作業、下刈り作業等が必須であると同時に、林業アカデミーふくしまでの長期研修による利活用によりまして、若干の維持的作業研修による効果を期待しております。また、コロナ禍で首都圏での民間企業等が農山村地域での社員研修を実施するケースが増加してきております。そういった研修の中のカリキュラムに森林整備林の作業、植林や下刈り、枝打ちなどが組み込めましたら、また別の交流等が生まれ新たな展開が見込めると考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 岐阜県の郡上市の小学校が、地元の森で森林学習を通して、現状や産業を学ぶ取組が行われています。塙町では、町有林を活用した取組や授業につながる情報収集活動をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(江田一寛君) お答えいたします。 小学生を対象とした森林環境学習につきましては、塙町においても塙小、笹原小の小学6年生を対象とした交流学習時やはなわ探検隊等において毎年実施しておりますが、林業や木材加工等の作業の部分まではなかなか踏み込んでいないところもございます。 町有林の活用を高めるために、国内の社会情勢と山林の置かれている状況を見ますと、人口減少、少子高齢化社会、気候変動など、地球規模での環境問題の顕在化、そしてウィズコロナ時代への対応など、これらの社会情勢等の変化から、物や経済的豊かさから心の豊かさを志向したり、働き方改革の考えであったり、健康意識の高まりなど、価値観、ライフスタイルの大きな転換が生まれておりまして、これら時代の変化を踏まえた結果、森林の持つ精神的な癒やしや体への好影響などの森林空間、森林資源活用の新たな価値が求められ注目されていることから、山村地域の森林空間、森林資源を活用した新たなサービスやライフスタイルの創出が必要でございまして、教育、健康、観光の場として町有林を活用していくことが、町有林維持活用には欠かせないものであると考えております。また、このように森林空間利用を含めました林業の成長産業化を目指しまして、地域の森林資源を生かした産業育成による仕事づくり、町づくりが地方創生につながるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークをつけることによって、持続可能な森林の利用と保護を図る森林認証制度を活用し、町有林一帯を指定林にして立木の価値を高め、ブランド化を進めるお考えがあるのかをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(江田一寛君) お答えしたいと思います。 町有林の森林認証と立木の価値を高めるブランド化について考えますときに、いま一度、福島県の現在、山林の置かれている状況を整理する必要があると考えております。ご承知のように福島県の森林木材産業は原発事故によりまして、森林整備や木材生産、木材利用に多大な影響を受けました。森林での空間線量、原木段階、木材市場、製材工場、製品出荷など多段階にわたる放射線量調査を余儀なくされました。これらの調査、検査によりまして、人体への影響の安全性は確認されましたものの、森林や県産材に対する消費者の不安や根強く残る風評、思い込みなどがございまして、他県等の木材産地と同じレベル、土俵には立っていない現状がございます。そこで、同じ土俵に立つための指標は何かと考えましたとき、議員おただしの森林認証制度であると考えております。 農業においてはGAPがございますように、林業においても森林認証がございまして、森林認証によりまして適切に管理された持続可能な森林から出た材料であるとか、その森林は土壌や水、生物多様性に配慮した森林制御が行っているとか、出どころがしっかりしている、そして、そこから搬出された材料にはロゴマークがつけられて、不法違法な伐採でないという証明がされた。こういったことが国際的基準に基づいた森林管理の確かさをアピールするツールということになっておりまして、そこでこの町有林において、モデル的、先駆的に森林認証を取得しまして、塙町産の森林認証材であることをアピールするとともに、さらには林業アカデミーふくしまの研修フィールドそのものが認証森林であることもアピールが可能となり、塙町が木の町、そして地球的環境問題に取り組む町をアピールすることができるようになります。そして、この森林認証が町内の民有林、ひいては東白川地域へと広がれば、この地域の木材がブランド化され、素材単価も現状より高くなることが予想されますので、このように塙町の山林、木材の価値を高めるように努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) ぜひ、木の町はなわ、町有林の立木を森林認証制度を活用し、百年、千年の森として後世に誇れる環境づくりを切に願うところであります。 森林には、癒やし効果が科学的に評価され、各地で取組が行われています。2005年に林野庁が発表した森林セラピー基地構想に基づき科学的エビデンスを持ち、予防医学的効果を目指す森林浴が行える場所を、森林セラピー基地として森林やウオーキングロードを持つ地域が認定されています。塙町は、町民の健康維持と健康増進が掲げられ様々な取組が行われていますが、さらなる取組として町有林の森林セラピー基地の認定を受け、町民の健康と新たな観光資源の開発につなげるお考えがあるのかをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ちょっと脱線するんですけれども、森林認証制度、これは町としてはぜひ目指すということで、指示は出しております、担当課に。 そして、森林セラピー関係でありますが、町には湯遊ランドはなわの敷地内の広大な森林、旧笹原財産区、今ご説明を申し上げました森林と、有効に活用できる町、町有林ですね、これがたくさん存在しております。特に、湯遊ランド敷地内の森林はほとんどが広葉樹であります。そして、遊歩道もあります。山野草の鑑賞もできるなど、森林セラピーを楽しむ場所としては好条件と、このように捉えております。また、湯遊ランドはなわは健康増進を目的としている施設でもありますので、森林セラピーと温泉健康食、岩盤浴等のこれを相合わせた旅行商品としても大いに期待できると、このような思いも持っております。 これらの森林を活用いたしました健康教育、観光等への利用促進、これは森林空間を利用し、様々な展開が考えられますし、塙町にとっては大変有効な町づくりの一端になるんではないかと、このように考えております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 塙町の資源は、豊富な自然です。生かすも殺すも宮田町長の指導力です。ぜひ、さらに進めていただきたいと、切に願うところであります。 それでは、最後の質問に入ります。役場庁舎改築工事についてであります。 町役場庁舎建設検討委員会の最終意見の詳細をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 詳細な内容についての説明ということでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) それでは、塙町役場庁舎建設検討委員会の最終的な意見ということですが、検討委員20名の方で塙町庁舎建設使い方ワークショップという形で、7月から10月にかけて3回ワークショップを開催しました。それぞれワークショップのテーマにつきましては、1回目がサード・プレイスとなり得る塙町町内公共施設等の現状の把握、2回目が塙町役場新庁舎の町民による使い方、3回目が仮称で塙ホールを中心としました塙町役場新庁舎と町民の関わり方ということをテーマに、各参加者から塙町の公共施設の現状の使い方について話合い、情報の共有化を図りながら、町民の皆様が自由に使用できる場所をサード・プレイスという形、サード・プレイスといいますのは、第三の居場所という形で、自宅がファースト・プレイス、職場等がセカンド・プレイスというような形で、第三の居場所、サード・プレイスというような心地のよい第三の居場所というような形ということで位置づけをしまして、役場に来た場合に必要な手続と決まった目的のために来る場所以外に、従来の庁舎のイメージから脱却する場所というようなことで話合いをしていただきました。 その中で結論といいますか、意見として出てきましたのが、町民がいつでも使用できるフリースペースに関する使い方、塙ホールに関する使い方や、望まれる場所に関して用途を絞らずに多用途に対応できるような空間、あとはキッズスペース周りに大人がくつろぐ場所を設けて、子供の近くに大人がいられる場所とか、多世代の交流が生まれる空間、大型スクリーンやモニターを設置し、町民が集うイベント開催で非日常的に楽しむとともに、平常時では塙町内外へ情報発信を行う場とか、あとは屋外との関係性を意識してテーブル、椅子の備えなど、いろんな建設的な意見、具体的な提案というものが出されました。そして、町民が維持管理などにも関わることが理想的ではないかというような形での意見が出たということです。 一応、ワークショップ、3グループでいろんな意見を出していただきましたので、各グループの意見もありますが、ちょっと時間の関係上、そこは割愛させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 町民に進捗状況を伝えることは必要不可欠ですが、いつ頃からこの新庁舎の情報を伝えていくのかお尋ねします。また、持ち時間がもう間もなくになってきましたので、簡潔にお答え願います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 令和3年5回目の6月定例会でも答弁はさせていただいております。進捗状況、これ町民の町の皆様に詳しくお伝えするため、まず毎月発行の広報はなわの中でシリーズ化をさせて、情報を皆様にお知らせしている状況であります。5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月と計6回、引き続き、これは広報はなわの中で進捗状況を知らせていきたいと、このように思っております。また、ホームページの発信も検討いたしまして、町民にとって自らの拠点だと実感できるような情報、これをどんどん出していきたいと考えております。 私自身としても、町民の方と機会があるごとに話はさせていただくように心がけております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 先日、塙町議会では行政視察を行い、桑折町役場を伺いました。昨日、総務常任委員会委員長報告でも申し上げましたが、桑折町では町民に対し新庁舎建設ニュースを発行し、アンケート調査の結果や進捗状況など様々な情報を伝え、新庁舎完成までに50号に至ったと聞きました。塙町では、町民に対し、広報はなわ以外に情報提供を進めていく何か取組があるのかをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) いろいろ検討を加えておりますので、内容を持っております。担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) それでは、広報以外に何か周知の方法等のお話ですが、議員さんの研修等で桑折町のニュース等なんかも、私も議員さんのほうから情報提供いただいて、大変いいことだなというふうには思っております。そういう意味では、広報以外にも回覧板でニュースの配布的な部分も、これは活用しないといけないかなということで考えてはおります。 ただ、町長も申し上げましたとおり、町民の皆様を集まっていただいてお話しする機会が、どうしてもこのコロナ禍の状況でなかなか取れなかったという部分では紙媒体とか、あとはホームページ等の電子媒体的な部分での周知ということで、ちょっと物足りなさはあるとは思いますが、町長も先ほど申し上げました、町長が出て町民の方と会ったときにいろんなお話をされるというような部分で、機会あるごとに職員も含めそういう部分でのお話をするという努力をしていただくのと、あとは決まった部分とか方向性とか、こんな感じですよという部分は目に見えるような形と考えれば、やはり広報とか回覧板等の紙媒体での周知というような形を取っていきたいというふうに考えております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 来庁者や職員の方、議員もですけれども、愛煙家がおりますが、新役場庁舎には喫煙室を設けるお考えがあるのか、また、対応策をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。
    ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 健康増進法、これの中で望まない受動喫煙をなくすという趣旨から、行政機関は原則敷地内禁煙となっております。ただし、受動喫煙の防止を図るために、通常利用することのない場所等に例外的な扱いとして、特定屋外喫煙場所の設置が認められてはおります。役場は、多くの町民の方々に来ていただく施設であり、来庁者には喫煙者もおられるという現実や、喫煙職員の影響等を総合的に勘案いたしまして、当面、法律で定められた特定屋外喫煙場所を設置する方向で考えております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 電気自動車の普及で、役場の公用車もガソリン車から電気自動車に、これからシフトしていくのかと思われますが、新庁舎建設に伴い充電設備を考えているのかをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現在の公用車保有状況、ハイブリッド車が5台、ディーゼル車が1台、ガソリン車32台、合計38台。2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて環境性能、災害時の非常電源として利用活用可能な電気自動車の導入、検討していかなければならないと思っております。また、新庁舎の建設に合わせまして、電気自動車の普及を見据えた充電インフラの整備については、詳細設計の中で検討させていただきたいと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 時間の関係上、答弁に簡略化していただきまして、ご協力ありがとうございました。 これをもちまして、塙町の発展と町民の幸せを願い、5番議員、七宮広樹の一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、5番、七宮広樹君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前11時14分               再開 午前11時25分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △菊地哲也君 ○議長(割貝寿一君) 次に、2番、菊地哲也君、登壇願います。 持ち時間は12時26分までです。 菊地哲也君。     〔2番 菊地哲也君登壇〕 ◆2番(菊地哲也君) 2番、菊地哲也です。通告に従って質問してまいります。 子ども第三の居場所事業ですが、塙町の教育に対しての考え、思いは、先ほど5番議員の質疑でも大変よく理解できます。しかし、一方で子供の貧困は見えづらく、周りも気づきにくいと言われます。本当に困っている子供に支援を届かせることは大変難しいことだと思います。1年前にお聞きしたこととダブるところもありますが、伺ってまいります。 前回お聞きしたときは、コロナの影響で東京都の行き来や介護がなかなかできず、話が進んでいないということでしたが、日本財団、B&G財団の第三の居場所のホームページに、塙町の施設は2022年、来年の4月に開始となっており、現在ある建物を改修したものを使うと出ています。まず、現在の状況とこれまでの経過について伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず、これまでの経過であります。町では、今、お話しのように、子ども第三の居場所設置計画を令和3年3月にBG財団へ設置意思確認書の提出、そしてBG財団による現地調査等を受けました。そして、令和3年6月にBG財団より、1次審査通過、1次審査をパスということの通知がありました。これを受けて、早速、町内空き店舗を活用した改修設計業務を委託したところであります。しかしながら、空き店舗の改修工事の場合、建築関係法令などの規定もあり、基本設計段階におきまして、概算事業費が予定額を大きく超過する見込みとなったことから、計画変更の必要が生じました。そんな中で、当該の空き店舗の利活用を見直しまして、別の場所での設置を検討することといたしました。今後のスケジュールとも絡みますが、今年度中に新候補地の関係者などとの調整、次年度設計業務委託建築工事備品等の購入、さらには、運営体制の整備を行いまして、令和5年度の運営開始に向け、事業を進めていきたいとこのように考えております。 なお、この先送りと申し上げますか、計画の先送りにつきましては、BG財団とは次年度以降の対応については協議、調整を済んで、調整が終了しておりますので、申し添えます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) そうすると、町内の空き店舗利用ということから、新しい場所に移るということなんですが、その建設予定場所は決まっているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 町内、できるだけ便利のいいところと申し上げますか。そして、新たに町有地、これを利活用しまして、そこに新築するという形で整備したいと、今の一つの候補として挙がっておりますのは、代官所、代官お地蔵さんの跡ですか。代官跡地ですか。代官所跡地の広場と申し上げますか、何ですかね。駐車場ですか。この利用を考えてはおります。ちょうど子育てという観点からいきますと、環境と申し上げますか、エリアとしては子育て地蔵とその施設が合体するということで、大変好ましい環境になるのではないかと、このような思いを持っておりますので、まだこれからもうちょっと検討を加えていきたいと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今、お話しにあった、まだ正式決定ではないと思う、考えの一つということなんですが、代官所跡地の駐車場ということなんですが、そこは私らも、夕刊とかタイムスとかで見るし、前行ったときもあるんですけれども、にぎわい座で結構町としては、大きなイベントを開いていると思うんですが、その辺の兼ね合いというんですかね。調整はどのように考えているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 今、おただしの、お話しのあれですね。グループの活動、大変しっかりやっていただいております。その中での、場所の提供ということでありますので、当然それに向けての対応といいますか。話合いは十分にした上で、また別の形でのそのイベントの開催場所等とも提供できればなと、このような考えを持っておりますので、これから話し合っていきたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) そうですね。せっかく造るんですから、建てた後にいろいろ問題がないように、よく調整して検討していただきたいと思います。 そこで、事業の内容について伺ってまいります。このB&G財団の支援は、対象とする子供たちの困難さにより、事業の内容モデルが、困窮する子供たちに食事から学習、生活の一部を支援する常設モデル、学習支援モデル、そして子供から高齢者まで多世代の交流の場とするコミュニティーモデルとありますが、塙町はどのモデルにするのか。財団のホームページでは塙町は学習支援モデルとまた変更になりましたが、学習支援モデルとなっていますが、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 支援活動の計画の内容でありますが、今後、計画を詰めていくことになります。現段階では、BG財団助成の子ども第三の居場所事業の学習生活支援モデルでの申請を予定しておりますので、子供たちへの学習支援、そして基本的な生活習慣など身につけるための支援、そして、人や社会と関わる力を育むための交流活動支援、多世代との交流や体験活動、このようなものを考えております。多世代と申し上げますのは、高齢者ですか。それで、高齢者のお力添えなどもぜひいただきながら、子供と高齢者の交流、こういうことはぜひやってみたいなと、やってみたい大きな目的の一つにしたい。これは実際、その施設内の利用方法の中で、BGの財団理事長ですか。ともお話をさせていただいた経緯もございます。そして、困難な子供たちの支援、食事の提供、そもそもの事業目的からしますと、困難な子供たちへの支援という考えは当然ありますが、こればかりではなく、食育という観点で生活習慣を身につけさせるための基本としての食事の提供と、こういう考え方で進めていきたいと、こういうふうには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) そして、今、伺ったところでは、何ですかね。子供食堂といいますか、困難な子供に食事を提供するというよりも、食育のほうですか。生活習慣を整えてあげるといったほうに力点があるような話を伺ったんですが。そもそも、本当そう、食事は出すのでしょうか。それによって、例えば、建物の設計や、また、スタッフの陣容も変わってくると思うんですが、改めて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 食事はやはりこの施設のメインのものでありますから、食事の提供は当然と考えております。それと昼間、施設の中、子供たちは学校終わってからということになりますから。この利用も別な意味で考えていかなければならないと。これなんかもBG本部のほうとも相談しながら、こういう形で利活用していきたいという提案はどんどんしていきたいなと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) この施設の活動日、利用できる時間帯はどのように計画しているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 現状で考えておりますのは、実施頻度、これはBG財団の方の決めもございます。縛りもありますので、週三、四日程度で、夜8時頃までとこのような考えで進めておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) それで、この施設の第三の居場所の利用料金、これは取るのか、それとも無料なのか。どのようになるのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 原則的には子供には無料ということで考えております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 現在、塙町、この後もお聞きしますが、学童クラブとか大変、利用される方は多いんですけれども、それは料金を取っていると思うんですが、その辺の兼ね合いはどうなるんでしょうか。伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 学童保育ですか。この学童保育とこの事業は別物でありますから、そういう観点でしっかりそこは仕分をして考えていきたいと思っています。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今、別枠というんですか。別物としてこう考えていくということなんですが、学童保育は先ほど言ったように夕方ですか。6時半までやっていてもらって、夏休みなんかも開いてもらって、大変利用者も多いわけですよね。子供さん。それで、とても助かっているわけなんですけれども、そうすると、別枠でもう一つその第三の居場所があると。時間は8時までということなんですが、そうすると、子供からしても親御さんからしても、どういう基準で、例えば片方は食事が出ると。8時までと。片方は町で予算化してまた利用料金も取って学童保育やっていると。何というんですか。選択というんですかね。そういう基準というか、目安というのはどういうふうに子供というか、親御さんに、周知していくのか。現在分かる範囲でいいですから、お聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 考え方なんですが、その利用の仕方ですか。これは、学校終了時、随時受け入れると。そして、8時頃までと考えております。ただ、放課後すぐの子供から、学童保育終了後にそこを希望する方はそこへ来ていただくということで、あまり縛りをかけないでできればいいなと。これでそれぞれの考え方ですけれども。しっかり縛りをかけないで、自由というかある程度自由に利用できるような施設になってほしいなと、こういうふうに思っています。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 縛りをかけないというのは本当にいいことなんですが、ただし、一番思い当たるというか心配するのは、何というんですかね。学童保育、行く子、学童保育派といいますか。第三の居場所行く派とかと子供同士で、何というか分断が起きたりとか。そういう何というか、あとは世間体、この間言いました世間体というんですかね。あるいは、学童、第三の居場所派なんだなんていうことがなきにしもあらずというか、そっちを心配しているんですが、どのように考えていらっしゃるか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 子供たちの選別をするということではなくて、この第三の居場所には、誰でも自由に来てもらいたいというのがコンセプトでありまして、しかも、食事まで必要な子供たちには提供するということでございますので、学童保育が終わってから来てもいいし、そのまま真っすぐ来てもいいと。授業が終わって放課後そのまま真っすぐ来てもいいという、そういうスタンスですので、誰でも利用ができる。したがって、そこでは食事が必要な子には食事も提供をすると。あとは、学習ももちろんそこでできるように。もちろん、タブレットを置いたり、そういう施設面でもできればそのような形で様々な学習や、それから交流や食事の提供、そういったものができれば非常に理想的じゃないかなというふうに考えております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) そうすると、今、その2本立て、学童保育と第三の居場所ができるわけですが、これいずれ第三の居場所に移行するという考え方はあるんでしょうか。伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 先ほど申し上げましたように、使い分けと申し上げますか、それはきちっと仕分をして、考え方としてはそれぞれに進めていくと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 先ほど、今度新しい検討する場所が、町内ということなんですが、その施設から離れている地区の子供さんはどうするのか。利用したい場合はやはり送り迎えという形になっていくのか、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) これ、一つのお答えを申し上げます。考え方なんであります。ただ、送迎用の車両、これもBGの補助対象になっておりますんで、ワンボックスカー、これを購入して、学校から施設までの送り迎えは検討してみたい。そして、学区としては笹原小学校ばかりじゃなくて、笹原小学校の子供たちも。ごめんなさい。塙小学校ばかりじゃなく、笹小の子供たちも希望があれば受け入れると、こんなことに考えておりますし、帰りは送っていくというか、当然、保護者の迎えを基本にしたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今回の、計画しているモデルケースは学習支援ということですが、どのくらいのレベルの勉強を見るのか。例えば、宿題をやらせるレベルなのか、もっと本当に基礎的なものをやるのか、塾に行けない子を対象にするのかとかあると思うんですが、そして、誰がそれを教えるのか、勉強の面倒を誰が面倒見るか。よく報道なんかありますと、福島市とか郡山なんかは大学とかありますから、そこの学生さんをスタッフとしてお願いしたりということもあると思うんですが、この塙町の場合にはどのように考えているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) これからのお願いをしていくということになりますが、やはり退職した学校の先生ですか。今のお話があったように、夏休み、ぜひ、町から出た子供たち、大学等々に行っている子供たちにも夏休みなんかには帰ってきて協力をいただくなんかの、これも地域貢献という意味での立派な大きな力になるんではないかと。子供たちにとっても、学生等にとっても。そういうことも含めて、多様な考え方で進めて行きたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今の退職された先生とか、または、夏休みなら、地元出身の学生に協力してもらうというのは本当大変いいことで、兄弟にもなってくると思うんで、うまくいくといいと思うんですが、第三の居場所の運営母体、よくNPO法人を立ち上げるとか、また、もともと、子供食堂なんかあったところは、そこに運営を任せるというところもありますが、塙町は運営をどこにお願いするのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご指摘のように、運営体制、今後の課題でもあります。運営主体として委託先がしっかりしていればよろしいんですが、なかなか当地域では厳しいとこのように考えております。現在、直営での運営を考えております。直営のスタッフ、ほかにも高齢者であるとか、ボランティアなどの協力体制も構築したいと、そのように考えております。直営の場合、フルマネジャー、マネジャー、フルタイムに働くマネジャーが1名、パート2名以上、計3名以上のスタッフで運営するということがBGの仕様の中にもうたわれておりますので、それに沿った形で運営を進めていければと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 直営ということなんですが、すると、直営というのは、第三の居場所だけで、何ですか、運営するというんですかね。それとも、何か、役場の、例えば何課というところに入って来るんですかね。その辺をお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) その詳細、担当課長のほうで考えを持っておると思いますんで、担当課長のほうより説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(生田目敏夫君) それではお答えを申し上げたいと思います。 直営の場合ということでございますが、これも現段階ということでご了承いただければと思いますが、現段階においては、例えば、これがどこの部署になるかは別として、例えば、私のほうの生涯学習課ならば生涯学習課のほうで会計年度任用職員とかということで雇用をすると。という体制になろうかというふうに思います。先ほど町長からありました、マネジャー、フルタイムで1名以上ということでありましたが、このマネジャーにつきましては、B&G財団では兼職をしないようにと。これ専門でという言い方をしていますんで、例えば、私が、私なりが兼務でそこに就くとか、そういうことではなくて、新たな方にお願いをするというような態勢で現段階では考えております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) この第三の居場所事業ですが、B&G財団から建設用として5,000万円、運営費として1年間で1,000万円近い支援が3年間あるということですが、先ほどの人件費も含めまして、この支援が終わった後、3年の支援が終わった後、町で運営していくわけですが、その年間費用約1,000万円はどのようにするのか、財源の見通しについて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(生田目敏夫君) それでは、お答えをしたいと思いますが、ただいまありましたように、運営開始後3年間、こちらのほうにつきましては、運営費の助成、月額で60万円から80万円ということで、80万円でいきますと年間960万円ということで、約1,000万円、こちらのほう助成率100%以内ということで受けられることになってございます。それ以降のことということになりますが、BG財団なんかでも、各国県のこのような例えば助成事業なんかも利用してやっているところもありますというような制度の案内なんかも来てございます。こちらのほうなんかも踏まえまして、それ以降については、国県の有利な補助金であるとか基金などの活用、これらの制度、こちらのほうを検討をしてまいりたいというふうには考えてございます。全部が全部それで賄えるかというと、そこまではいかないと思いますんで、それ以外のことも今後踏まえながら検討してまいりたいというようなことで、お願いをできればというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今、国会でも18歳以下の給付金で、経済対策にするんだか、困窮する家庭の支援なんだか、子育て支援だかとこういう何か巡り巡って議論があるんですが、この第三の居場所は、こども食堂からの流れで、貧困対策なのか、それとも町全体の子供を対象にする子育て支援といいますか。対策なのか、これ改めてお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) この第三の居場所、この情報というのは、全国サミットと申し上げます。日本財団の全国BGの全国サミットですか。この中でお話をいただいて、当初は貧困対策ということが大きく打ち出されてはおったんです。でも、その後、もうちょっと幅広く使える。使えるというんですかね。用途を幅広く広げてやってもよろしいというような話がありましたんで、これは手を挙げたという嫌いもございます。ですから、あくまでも貧困対策もその一部の事業の中身の一つではありますけれども、何よりもやっぱり子供たちをしっかり見守っていくというようなことですか。それも先ほど申し上げましたように、ボランティアさん、そして高齢者さんのご理解をいただき、支援をいただきながら、子供とまたその高齢者の交流の場にもなるような、こういうふうな場所の提供をしたい。これ、BG財団にもそのお話はさせていただきました。そうしたら、大変面白いということで、ご支援と申し上げますか、ご理解はいただいておりますので、決してこの格好でこれでしかやらないということではなく、多様な用途を考えていきたいとこのように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) それでは、次の質問に移ります。 中学校入学するときの支度といいますか。制服、ジャージ、スクールバス、シューズなどで大体10万円はかかるそうです。学校指定ということで、デザインが気に入る気に入らない、高い安い関係なく、指定されたものを購入することになっています。逆に、一律で差がなくていいということだと思いますが、塙町では令和2年度で要保護、準要保護児童が75名もいるということであり、町としても何かしらの支援が必要ではないかと思います。 また、一方で、親の責務といいますか。何でもかんでもということもあろうかと思いますが、将来この塙町を背負ってくれるだろう子供たちへ、僅かでも、中学校入学時の制服の助成を検討してもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お話をいただきました。 制服の購入費の助成ということでありますが、やはり、これは子育て世代の負担軽減支援の一環として、ぜひ前向きに検討してまいりたいと。と申し上げますのは、国のほうでも少しずつ、あれですね。スタンスを変えてきているようでありますが、当然、子供を育てるということは、その親の責務であると、これは重々承知でありますが、現況の中ではあまりにもお金がかかり過ぎるので、子供2人3人と持てない。このような現況もあります。当然、少子高齢化対応ということも考えますと、しっかりとした町としての支援は立案していかなければならないとこのように思っております。かかるお金、調べさせていただきました。担当課で調べていただいたんですが、本当に10万円以上のお金がかかるということで、子供さんたくさん持っていらっしゃる子育て世代にとっては大変な負担であると、このような認識は持っております。 そして、他町村、矢祭、鮫川等では入学元金として、小中学校入学時に5万円ずつのお金を渡しておると、お祝いを出しているというような情報もございます。当町、それから棚倉にあってはそれをやってはおらんのですが、これもやはりしっかりと目を向けることで、ここに住んでいただく。そして、町づくりの一環として、子供たちを大切にしている姿勢を見せる上でも、しっかりと検討されるべきと私はそう思っています。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) それでは、次の質問に移ります。 緊急災害時の避難情報が改定されました。レベル4で避難指示とされました。塙町が万一災害のおそれがあるとなれば対策本部が設置されますが、対策本部と、対策本部から離れた現場ではどうしても状況認識といいますか、現状についての差が出てきます。また、各地区の危険箇所、現場では対策本部が立ち上がる前に動かなくてはならない状況もあります。また、避難所を開設する場合や、避難した方がいる場合など、ある程度現場で判断しなければならないこともあります。そのためにも町が、あくまでも責任者であるということを踏まえた上で、区長さんや消防団の幹部などで、災害時の役割など、ある程度明確に確認する必要があるんではないかと思いますが、いかがでしょうか。伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 町としての立ち位置、これは、各避難指示等の発令につきましては、気象予測、行動、河川水位情報、浸水想定区域、そして土砂災害警戒区域、そして、土砂災害時警戒情報など、関係機関からの情報等を総合的に勘案いたしまして、町が発令をいたします。避難所の設置は町が実施いたします。また、避難所の維持管理のための、町長が責任者を指定、開設所における情報の把握、掌握に努めることになりますので、基本的には責任者は職員等を想定しております。ただ、今、議員お話しのように、突発的な大雨等々で、なかなかその対策が後手後手に回る心配のある場合、町からの避難指示等を発令する前に、できたれば、その地域の状況をよく掌握しておる区長さん、そして何よりも中心的存在になるであろう消防団、消防団の幹部役員等、この方々がやはり相談した上で、その地域に合った特性と申し上げますか、その地域に合った避難手段等々はぜひ各所で立案していただきたい。 と申し上げますのは、どうしても全てを町に判断を委ねられますと、その情報が的確なものでない場合、大変大きな災害、被災というような状況も考えられますので、これから、私はぜひ進めていきたい。ここでの話ですけれども、議員も消防団長くやっておりますんで、その辺はご理解いただけると思うんですが、やっぱりしっかりその地域を守っていくということで、その各分団ごとのきちっとした組織立て、これをしていきたい。これも、全て統一したものではなくて、その地域地域に合った方法での避難方法等を立案して、そして、それを町にご提出をいただく、そして、緊急時の場合は急ぎ実施して、後の事後報告で結構ですから、そうしたら、町はそこに責任者を派遣する等々。ぜひ、即応できる体制での避難、指示避難、それから住民の指示等、これはその地域でやっていただければと。 当然、その最終的な責任は町にありますんで、これはしっかり町が担っていくということでありますんで、その辺を、消防団ともしっかりと話し、そして区長会の中でよくお話をして進められる。ただ、残念ながら区長さん毎年変わるものですから、なかなかその事態をきっちり掌握していただけないということもあるんで、どうしても消防団中心のその対応になっていくのかなと、こういう思いもありますんで、その辺をこれからしっかりと担当と話し合いながら、そして区長さん方とも話し合いながら、消防団役員との話合いの中で、進めていければなとこのようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) ぜひ、具体的な検討といいますか。検討じゃなくても、具体的な動きですね、また、春先になれば災害の時期になりますんで、ぜひ具体的な動きをしていただきたいと思います。 これをもちまして、一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、2番、菊地哲也君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後零時04分               再開 午後1時15分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △青砥與藏君 ○議長(割貝寿一君) 次に、8番、青砥與藏君、登壇願います。 持ち時間は2時15分までです。 青砥與藏君。     〔8番 青砥與藏君登壇〕 ◆8番(青砥與藏君) 8番議員、青砥與藏です。今日、区長の方々が見えられているので、ちょっと緊張した状態ではありますが、5項目の一般質問を行わせていただきます。 まず、1番目。塙町の将来像についてであります。少子高齢化のこの時代に、塙町はどのような形で推移すればいいのか。そんな一般質問をさせていただきます。 私の時代というんですかね。後ろに傍聴で来ている区長さん、私、町長、大体あの時代1学年で400人の生徒がいたという時代が、実は今年度56人中学校に上がる、来春上がる子が56人、去年は74人、来年、再来年ですかね。再来年はきっと64名だと思います。6分の1という生徒数がここまで少なくなっているというのが現実だろうと思います。この少なくなっていくこの状況の中で、塙町はどのような形でこの町を維持していくか、そんな話で質問を進めていきたいと思います。 この先、20年後、きっと塙町は5,000人台になるというふうに思います。私らが80ぐらい、その時代になると、5,000人台という話もあると思うんです。この中で、この町がどのような形で、2,110平方キロメートルというんですかね。ちょっと大きな面積を持っているこの塙町がどのような形で維持できるか、そんなことはなかなか難しいことなんだろうというふうに思います。 まず最初に、質問したいのは、ここ20年というんですかね。30年というか、町職員の人数があまり変わらないんですね。減らないんです。議会のほうは相当下がって少なくなっています。議会と職員はちょっと違うという問題はありますが、でも、十何年前ですかね。15年ぐらい前、前々の町長がパソコンを入れる、パーソナルコンピューターを入れることで人材を軽減していく。少なくしていく。そんな話があったと思うんですね。これに対して、全く職員数が下がらない。そんな話になるかと思うんです。これをこの先どういう形で職員数を下げていくかという話を、町長はどのような形で考えているか、まずそこから質問しています。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 前に、連合区の区長会役員の皆様方、本日の傍聴大変ご苦労さまです。お世話になります。 お答え申し上げます。 ただいまの、まず職員の数ですね。この推移、これは担当課長より説明をさせていただきたいと思います。その後、私が補足してお話をさせていただきます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) それでは、議員さんの職員の数が変わっていないのではないかというようなおただしかなと思いますが、どの時点からで職員数の推移という形なのかがちょっと分かりませんので。ただ、ここ10年前の東日本大震災以降の関係で申しますと、職員数については若干の微減というような形にはなっているのかなというふうには思います。ただ、以前ですと、行革の絡みで、できるだけ合理化を図って人を減らしていくという形で動いていた時代もございました。ただ、そういう非常事態のときに、要は、行政側で職員数が不足して、なかなか対応ができないという部分の中では、最低限の確保も必要だというふうな動きも出ているのも事実でございます。そういう中では、人口、町の人口が当然減っていけば、職員数についても当然検討していくというような形で、職員の定員管理計画という部分について、今年度策定といいますか、更新をする形で現在進めているところですので、具体的に何年後に何人減るとかという話は、ここではちょっとできませんが、いずれにしても、町民の町の人口が減っていけば、今のままの職員でいくということではないというのは、それは当然あります。ただ、最低限の行政事務で必要な人員という部分の確保も必要であるということもご理解いただければというふうに思います。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 町長。
    ◎町長(宮田秀利君) 私からお話をさせていただきます。あの当初、私も職員の数、これは人口と当然比例して、減という考えはございました。人口が半分になったから職員が半分で済むだろうと、このようなことを単純に考えたこともあったんですが、実際、この中に入ってみますと、その当初、昔からと申し上げますか、少し前から比べると、事務内容はもう大変煩雑かつ広範な事務、要するに整理、その事務整理を求められるという状況がございます。それがあのしみじみと感じましたのは鮫川さんですね。確かに人口少ない。でも、その人口割からいくと職員さんが減っていない。なかなかその維持が大変だろうと思ったんではありますが、これは、国のほうでも当然ある程度承知をしておって、その事務職員のための別枠の補助ですね。この枠があるようであります。当然、人口が少ない割にその仕事の内容というのは同じような内容を求められるわけでありますから、それほど極端に減らすことができない。それでは、その自治体自体にかかる負担が大きいということで、国のほうでフォローするための補助という、そういう制度はしっかり守られているようでありますので、これからも、今、担当課長が説明しましたように、その人口に合わせた当然合理化という言葉ではないんですけれども、しっかりと整理はしていかなきゃならないと思いますけれども、必要な部分と必要でない部分をしっかり見極めをしながら進めていくべきだろうと、このようには考えております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 煩雑な仕事が国から依頼されるということは、昔よりもきっと今のほうが多くなっているのかなというふうには思うんです。私は今の現町長の問題だというふうに思っているわけじゃなくて、この先、急に人口が下がっていきますよね。我々高齢者がいなくなると、5,000という話が見えてくる。20年後の話なんですが、その布石としてどういう形か。この職員数の軽減をどのような形で下げていくかということをこれから模索してほしい。町長には模索してほしいと、そんな思いで話ししたつもりなんですが、これからよろしくお願いしたいと思います。 2つ目の話なんですが、今日傍聴されている区長さんのこれは老人、敬老、前期敬老者、何というんですかね。65才以上が老人前期の老人であるというお話になるかと思うんですが、私らの時代は親を面倒を見てきました。私らは次の世代の息子の時代になったときに、半分の人がいないんですね。私、4区の区長をやっていますがうちの区内の半分、20代30代の跡継ぎの人が何人ぐらいいるのかなというふうにいいますと、約半分、半分の人がいないんですね。そうすると、私ら面倒を見てくれる人って半分しかいないと、そんな時代が実は来るんだろうな。こういう時代になったときに、次に、社会を形成する消防団という組織も半分になってしまう。こんなことも現実的な話なんだと思います。これを、次の、こういってというのを、みんなでこう計算、企画していかないとならないんだろうな。今までとちょっと違う形で考えていかないと、本当にこの社会、塙町というその組織が欠落していくというか、やりきれなくなっていく。そんな思いがあるんですよ。今日これで結論が出るという話ではないんですが、大変な時代に来ることだけは間違いないんであろう。そんな思いで、町長がどんな形で、これからの社会づくりをしていけばいいのかな。そんな考えがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 テレビだったと思うんですけれども、ちょっと番組を見ておりました。その中でお話をしておったことが大変耳に残っております。と申し上げますのは、ほぼ全世界的に少子高齢化、これはどんどん進んでいくと、この傾向は止められないというようなお話もあります。そして、将来、高齢者という言葉がなくなるだろうと。ほとんどの方が高齢者という時代が来て、高齢者という言葉がやがてなくなるだろうと。消滅するだろうと、こういうふうなお話もされている学者さんもおります。そんな中にあって、今、これから先を考えるときには、やはり高齢者は十分に働ける方はしっかり働いていただく。幾つになっても、やはり体を壊して、弱い方はしっかり見るべき施設を国ないし県、そして、町役場、町等で充実させていくべきだろう。当然、その時代に即したやり方で町づくりは進めていかなければならない。私は、現実的に高齢者という言葉なくなると、その言葉を聞いたとき、まさにそのとおりだねと思ったです。だから、しっかりと年を召しても仕事を持ってしっかり生きがいを持って頑張って生きていくというような掛け声をかけることもこれからは大切になるし。そういう方針をしっかり示すことも必要だろうと私は思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) これからの時代というのは、きっと今までになかった時代が来るんだろうというふうに思います。それに対して我々はどのような形で対応していくかというのは、これから模索しなきゃならないんだろうというふうに思います。まず、一つが消防団なんかは、やっぱりきっとうちの区で言っても若者少ないんですよね。それは消防団に入れと言って全員入ったとしても絶対数は足りないよ。今までのような形ではならないですよと。それから、区役員のお話で言いますと、今、区長さんきっと苦労している区長さんがいるんだろうと思うんですが、うちも実はあと10年ぐらいは何とか区長を選考することを苦労しないで済むのかなというふうに思うんですが、その後は全くいないんですよね。やっぱりそういう社会の組織全体が新しい時代に入ってきているよと。そういうことを、町長はじめ、次の時代をどうやってつくり上げるかということを検討していていただければなというふうに思います。 1つ目の質問は以上で、2つ目に入りたいと思います。 一昨年の台風19号の災害対策対応について伺います。通告の中に整備されたことという項目があったかと思うんですが、それはもう重々承知なので、台風19号の工事が終わっていない、これからやろうとする工事というのはどんな項目があるのか、これをまずお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 担当課複数ございますので、それぞれに説明を担当課長よりいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいまのご質問は終わっていない工事というふうにでよろしいでしょうか。災害復旧工事として、令和元年度から2年度に実施しておりますので、町発注工事については全て終了しております。一方で、県発注工事でございますが、県発注工事につきましては、全部で13件発注をしており、発注といいますか、件数がございました。そのうちの12件が完了しておりまして、1件だけが今残っております。具体的に申しますと、河川災害の那倉川でございまして、12月下旬には完成するというような報告を土木事務所のほうから受けております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(江田一寛君) お答えいたします。 まだ、終わっていないという事業でございますが、農林推進課サイドではございません。全て令和2年度に完了しております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 県の事業なんだろうというふうに思うんですが、2件ほどちょっと確認したかったことがあります。 1つは、川上馬場地内というんですかね。馬場の脇の河川の掘削事業というんですか。堆積物除去の事業がどんな形で、県から話が来ているのかというのが1点と、もう一つは久慈川の今、小学校の脇の堆積物、たまってしまった砂利対応やっていますけれども、あの工事がいつまでに行われて、どの辺までやられるのか。それの2点確認したいと思います。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいまご質問のありました。川上川の工事と久慈川の工事でございますが、これにつきましては今のところ、年度内を目指して発注をされておりますが、これはまだはっきりしていないので推測ですが、多分繰越しになるだろうというふうに考えております。そうした場合に、いつまでというのはちょっと私のほうでは県の所管の事務でございますので、私のほうでは申し上げられませんが、我々の、例えば担当サイドで考えますと、当然、台風シーズン前には終わらせたいというのが一般的でございますので、梅雨前に終わらせるように努力をするんだろうというふうに思っておりますので。なお、そのほかにつきましても、今現在、久慈川、今、お話しありました。小学校の前、塙小学校の前付近の久慈川とあと川上川のほかに、稲沢川、赤坂川、あとは西河内の西川、これが計画されているところでございます。次年度以降の話をしますと、久慈川は引き続き実施するという話は聞いております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 今年度の、3年度は大きな台風がなかったということで、被害がなかったという形では終わって、安堵しているところでありますが、県の棚倉土木から聞きますと、数年かけてやるんだという話は聞いております。私的にも1年でできるわけがないな。でも、継続して堆積物を除去してくれれば、住宅の床上浸水の被害は軽減されるだろう。そんな思いでいるんで、できるだけか安定して、少しずつ10年かけてもいいからやっていただければなというふうに思っています。町長のほうからも、ぜひその継続を要請していただければと。私が聞いているのは、久慈川の堆積物、何か久慈川の小学校から来た合流地点まで、川上側との合流地点までに2万立方ぐらいから2万5,000立方ぐらいあるだろう。こんな話が。これを今年度中に全部できるかどうかというのはちょっと微妙に、予算でやっているんで分からないという話があります。それから、川上川地区についても、2万立方ぐらいはありますねという話らしいです。それから、合流地点から伊香堰までは、きっと2万立方では利かないだろう。3万立方ぐらいあるだろう。そんな話なんですね。業者のほうも捨てる、捨てるというんですかね。そこを取り出したやつを置くところがちょっとそんなにあるわけじゃないから、そっちが大変なんだというような話は担当者から聞いております。継続してやっていただくことで、床上浸水なんかないような形の事業が進められればなというふうに思っております。まず、その床上浸水の話に直接関係するヒドロ、ビル川の話なんですが、1級河川に注ぐビル川の工事、私が曲がっているのはおかしいね。下流側に流れていくならばスムーズなのに、なぜ上流側にこう曲がるような状況になっているんだという話で対応して、そこは対応したいというような話があったんですが、今年度にもその話で工事が進んでおりません。いつ頃にその話ができるのかな。そんな危惧しているものですから、その時期を確認したいんです。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ビル川の流末の形状ということでありますが、県のお話では、久慈川の河川土砂の撤去、その工事の中で流末改修も実施されると、このようなお話はいただいておりますので、当然、工事計画の中にはあるものと解しておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 先ほど言いました。川上川の堆積物除去と合わせてやるのか、久慈川除去のときにやるのかは分かりませんけれども、予定の中に入っているとすればうれしい話です。 それでは、次の、流木が実は久慈川の中にもあるんだろうと思う。川上川については、私も確認はしていないんですが、きっと河川内に流木があるんですね。久慈川の河川の中の流木は、実は私らの有志者というんですかね。何人かで、片づけはやっているんですが、あまりにも大きいやつ、長いやつはとても動かしようがなくて、そのままになっているやつも結構あるんですよね。これの事業計画というのは、県のほうでは指示があるんでしょうか。確認したいんです。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) 流木というおただしでございますが、それは立っている立ち木という意味ではなくて、枯れた枝が流れている、流れ着いているということでございましょうか。そうしますと、河川管理者は県でございますので、県が必要に応じてそれは実施することになります。ただ、県といたしましても、我々話している中では、例えば、河川の土砂撤去等で工事が入る場合は当然すぐにできるものでありますが、例えば1本2本わざわざ入っていくというのはなかなか難しいということでございます。まして、河川管理側としましては、河川断面が侵されているという認定の下で河川管理をしておりますので、ちょっと表現がおかしいかもしれませんが、一、二本そこに河川にあるからといって河川断面が侵されるというところまではいかないので、それは、何かしらの工事と合わせて除去を進めているというふうに解しております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 県の白河合同庁舎に問い合わせたときに、私は班の電話したときには、流木は特に問題はないよというような軽い返事なんですね。それは、建設物を、工作物を壊すようなものであればそれは除去しますよ。だけれども、そうじゃなかったらば、美観に関係するようなものであれば大丈夫ですよと軽く外されるというんですかね。そんな状況でありました。今度、工事やっていただくという中で、一緒にやってもらえればいいのかなというふうには思います。ぜひ、それも含めて一言言っていただければと思います。 それから、今年度大きな災害がなかったということではあるんですが、台風19号のときには、避難地区、避難所の問題が実はあったなと思うんですね。これを何か計画が緊急上、避難所の計画があるのかどうか確認したいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 内容的なものでありますので、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 現在、塙町では緊急避難場所を17か所指定しております。指定緊急避難場所は災害が発生し、または発生するおそれがある場合に、その危険から逃れるための避難場所として、災害の種類ごとに安全性等の一定基準を満たす施設、または、場所を町が指定をします。今回作成しているハザードマップを参考に、より安全な指定緊急避難場所について、地形や避難経路を踏まえて、令和4年度に地域防災計画の見直しも計画しております。それもその中で指定場所の新規指定見直しも含めて検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) そうですね。避難場所の問題で言いますと、桜木橋が危ないという話がきっとあのとき、19号のときあったと思いますね。あれ壊れたらどうするんだ。そうすると、町の人は桜木町の体育館のほうには行けないよね。次、米山橋が壊れたときどうするんだというと、今度は台宿川には我々は行けないし、こちらにも来られないという話がある。だから、そういうことを推測できるわけですから、新しい形で最悪のときのことを考えて避難場所の構成をつくり上げていく必要があるんだろうというふうには思います。具体的には、私もぴんとこないところでもあるんですが、ぜひ検討していただければと思います。 3番目の湯遊ランド経営改善についての話であります。 湯遊ランド経営計画、改善計画については、今年度、株式会社旅館マネジメントサービスというところがあって、経営診断、そして、経営改善計画などの、何というんですかね。マネジメントをサポートしてもらったということではあるんですが、ここでどのような形で事業改善計画が行われて、どの辺がよく改善されたのかというところは、私らも報告は受けてはいるんですが、具体的にその項目がちょっと見えないところはあるんですよ。担当のところで、ちょっとここは変わったというところがあれば、教えていただきたい。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 細かい話は担当課長のほうからいたさせますが、多少なりとも効果があったんだろうと思うんですけれども、今年、10月、11月、若干ではありますけれども、黒字に転化しております。そして、12月もかなり好調であるというふうな報告は受けておりますので、あと子細については担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) ご質問の湯遊ランドはなわの経営改善の関係で、昨年度から委託を行ってございます。昨年度につきましては、湯遊ランドの経営状況について細かく内容を分析いたしまして、本年度、いわゆる駄目な部分、改善ができる部分について着手をしてございます。例えば、特に宿泊施設、あとはお料理なんかも出しておりますので、売上げの原価、いわゆる原価率と言われている部分ですけれども、ここについてかなり徹底的にマネジメントを行ってございます。また、人件費の見直しなども行ってございます。あと、人事につきましても、これまで、担当が違うセクションまでやっている。要は、2つ事務を持っているとか2つ、いろんなものをやらなくてはいけなかったという部分で、そこら辺の整理もされてございます。 今回、特に大きく変わったところが予約のシステム関係でございます。これまでインターネットを使った予約方法もあったんですが、これにつきましては、民間1社の予約だけだったんですが、現在、3社のインターネットのいわゆるOTA、オンライントラベルエージェントということばを使いますが、インターネットで前にも若干ご説明申し上げましたが、今、旅館とかホテルの予約全国で携帯電話パソコンからですね約82%の方がご予約されているということで、そちら強化してございます。 先ほど来、町長お話しございましたが、11月について直近で出てきまして、一番問題になったのが、議会の全員協議会の中でもお話ししました。1人当たりの単価です。これまで3,862円ぐらいの単価だったものが、現在、4,268円まで改善をしてございます。食事なども4,442円、これまで単価だったんですが、こちらについても5,190円ということで、いわゆるお泊りのお値段とか、食事も若干質を上げて、原価率を計算しながら、いわゆる利益幅を大きくしているというのが今年度主な部分では改善がされてございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 湯遊ランドの経営は相当苦労が絶えないんだなというふうに思います。それは、原価を下げて利益を上げるとすると、今度はお客さんから、何だこの材料はとこういう話になるかと思うし、人件費下げれば働いている人がやっぱり気持ちよく働きたくないよねという話にもなる。裏返しの話なんですよね。改善していくというとマイナスの部分も出てくるという話で。これは、苦労絶えない状況の中で、これからもずっと続くんじゃないかなというふうに思います。私は、これから湯遊ランドがどういう形でやっていったほうがいいのかという話になったとき、これみんなで苦労してもこれプラスにはならないよね。 だったらば、どこかで決断しなきゃならないんだろう。毎年、これからますます設備費にお金かかっていくよね。その耐えられなくなっていっちゃうんじゃないかな。さっき、少子高齢化の話しましたけれども、本当に耐えられなくなるならば、決断したときに、町長がすぐに判断できるという方向にしなきゃならない。それは、塙町振興公社という会社があって、指定管理して委託しておくわけですけれども、ここに一言も言わなくてもすっとその判断ができるという、そんな話ができるような段取りというんですかね。やるという形が必要なんだろう。3番目の質問の中に入れておいた内容なんですが、株、1億800万円で事業をやっている振興公社が、今、800万円処分しましたね。これは、現金で処分したわけですけれども、残りの1億円、町の持ち出し金はありますから、4,000万円ぐらいだと思うんですが、これ処分して決着つけるというのは、次の一手が町長自らで決着つけられるんじゃないか。時間かけないで、先々判断ができるという流れをつくったほうがいいんじゃないか。そんな話が、実は議会の中で議員の中でも出ているんですね。私もそういう状況であれば、塙町町長が決断すればできるという方向でやっていってもいいんじゃないかな。そんな思いがあるんですよ。このことについて、町長の考え方をちょっと確認したいんです。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 株の処分という話でありますが、調べてみましたら、発行済み株式総数2,160株。これ、今までに処分をしたことは、処分を実施したことはないとこのように報告は受けております。それと、ただ単に、収支だけを見て施設の有無を判断するというのも、私は若干こう疑問があると申し上げますのは、あの施設があることでの町全体の経済的な相乗効果、これも当然考えの中に加味されなければならない。交流人口数万人、そして都市部との交流等々、その役割は決して数字に表れないまでにも、別な形でいろんなところに波及しておるというところも考えなきゃならない。その実際の形となる部分と、それからソフトの部分とハードの部分でしっかり見極めをしなければならないと、このようには思っております。 議員、想像してみてください。あの施設がなくなった瞬間に、町の交流どんな形で進めていくのか。そのほうがちょっと不安が大きいです。ですから、今、社員ですか。職員、社員ですね。振興公社社員一丸となって、何とかこの苦境を乗り切ろうとして、本当に血のにじむ思いという言葉もいいと思うんですけれども、大変な思いをしながら改善を進めておる。そんな中で先ほどお話ししたように、10月、11月、僅かではありますが、黒字に転じた。12月もこのままいけば何とか黒字にという話もございます。それが、別な耳で、別な目で見ていただくと分かっていただけると思うんですけれども、骨身を切る分切って、そして何とか、その体、本体を維持していこうという、そのみんなの努力、これもぜひ心に留めておいていただきたいとこのようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 湯遊ランド存続の話というのは、なかなか難しいものがあったと思うんです。もちろん、努力している状況の中で、実はコロナの影響で失速している部分は大きいよね。そういうことを考えれば、今年度の努力はもしかするとコロナがなかったら報われていたかもしれない。そんな話もあるんだろうと思うんです。ただ、町が支出している維持費というのは結構大きい話でもある。これも検討しなきゃならないんだなというふうに思うものですから、町長が決断したらば、右でも左でもできるというやり方をするならば、株については実質的な利益もうない振興公社ですから、負債という言い方はしないにしたって、赤のところですからね。だったら整理つけていったっていいんじゃないかな。それが私のいい話なんです。それは、提案してください。きっと議会の中で認めてもらえる話じゃないかなというふうに思っております。 次に、4番で、農業経営の対策について伺います。 コロナ影響で米が余っているという話で、米農家は大変な、去年の米が残っているから、今年は買わなくていいよ。だから価格は下がってしまうよという話が現実化してしまって、今年も下がるという話になります。実は、町長、3月のときですかね。物流コストを何とかすることで物流、販売促進をすることで、農家にダメージを受けないような形にしたいなというような話があったと思うんですが、結果的にはその話はどの辺まで効果が上がっているのかということをお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員おただしの件、これ6月議会でご説明を申し上げました。「農・商」販売力低下対策事業のことだろうと思います。現在の状況でありますが、コンテンツの構築が完了いたしまして、11月19日に運用を開始、商品のPR、発送を行い始めていると聞いております。 現状ですか。これは担当課長から説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(江田一寛君) お答えいたします。 議員おただしの「農・商」販売力低下対策事業は、農産物や物産品のサブスクリプション事業を展開するものでございます。補助金を塙町ふるさと産業おこし連絡協議会に交付し、協議会は業者と委託契約を締結し、コンテンツの構築を進めてまいりました。現在の状況でありますが、コンテンツの構築が完了いたしまして、11月19日に運用を開始し、商品の発送も行い始めているところでございます。塙町のサブスクの特徴は、野菜等の安売り合戦になってしまっては巨大生産地とは戦えないことから、最近の消費者の意識変化に着目いたしまして、健康への高い意識や、免疫力アップを意識したもの、さらにはSDGsにも配慮いたしまして構築いたしました。そのため、単なる農産物の販売だけではなく、ぬか床をセットにした商品を開発いたしまして、初回にはぬか床と野菜のセットを送り、ぬか漬けを自分で作って味わっていただきまして、2回目には野菜だけ送り、再度ぬか漬けにすることで継続して楽しんでいただけるように考えました。ぬか床もメンテナンスできるように、定期的に追いぬかを送付し、年間を通して塙町のおいしいぬか床と野菜を届けることができます。 現在は、ぬか床定期便とオプションのお米、追い野菜セットの農作物だけですが、今後は、アイテムを増やし、将来的な観光にもつながる商品作りを展開していく予定でございまして、現在は、ポスター、チラシ、名刺サイズのチラシなどを作成いたしまして、マスコミ等へのPR強化もしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 今の企画がうまくいって、農家の人の収入源の一助になっていただければ、うれしい話なんです。それは、もう少し私も見極めて見ていきたいと思います。 一つ、鮫川の話をちょっとしていました。ちょっとご披露というか、お話ししたいと思うんですが、今年度、鮫川は、この12月定例議会のときに提案するという話らしいんですが、農作物放棄対策という言い方らしいんですが、米の付加価値を上げるために、1俵当たり幾ら払うとかというんではなくて、耕作を放棄しないで来年もしますよという人に、1反歩当たり5,000円補助するという話らしいです。これも一つの方法なのかなというふうには思うんですが、私的にはやっぱり農業放棄されちゃうと、跡がいなくなってしまうよねという心配があって、耕作放棄地を増やさないというやり方を何か進めなきゃならないな。だから、今の販売を進めていくための協力をしていくんだという話が、結果的に農作放棄地が改善されれば、それはいいのかなというふうに思います。ぜひ、その部分では頑張っていただいて、農業離れしないような形というのをお願いしたいと思います。 次に、5番で、公共交通の空白地区対策について質問いたします。 令和4年度からコミュニティーバスの企画をスタートするという話がありました。予算があまりにも小さいんじゃないかなというふうに私は思ってたんで、ちょっと質問しましたらば、二、三か月というふうな言い方があったんで、もうちょっと時間かけてゆっくりやってもらってもいいのかな。それは、間違いなく必要なことなんだろうと思うし、やらなきゃならない話です。それは、田代地区はバスが走っていない。そこで、実は、免許証を返納してしまった人がいて、やっぱり返納するととんでもないほど大変ですよねという話があったんです。それは、たまたま1人かもしれないと思っていたんですが、2人いました。2人かもしれないという話が、実は、これから免許証返納者というのはやっぱり増えていくんだろう。とすれば、やっぱりもうちょっと早めに対策していくという必要があるのかな。ぜひ、予算も少し増やして、3か月じゃなくて、6か月ぐらいやってもらうと、先が本当に見えてくるのかなというふうに思ったものですから、この質問をさせていただいております。町長の考えをお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 その前に、今の質問の順番見ておったら1つ抜けているようなんですけれども、大丈夫ですか。よろしいんですか。飛んじゃって。4番の。     〔「農業経営の話ですね」と言う人あり〕 ◎町長(宮田秀利君) そうです。いいんです。それよろしければ。 ◆8番(青砥與藏君) 結構です。 ◎町長(宮田秀利君) 交通空白地帯対策ということで、今年度、人口、高齢化等の町の変化に適応をした、さらなる生産性、向上性、運行効率化を目指しまして、路線バスを中心としました本町のネットワークの再編案の検討及び小規模需要対応交通の導入に向けて、調査及び運行計画案も現在、協議、検討を重ねておるところであります。これまでの経過といたしましては、路線バス再生案の策定に向けまして、運行状況の検証、課題整理など、交通事業者との個別協議を実施いたしまして、また、小規模需要対応交通導入に向けた検討については、12月から2月にかけて専門部会や協議会で協議、調整を行うという予定であると、このように聞いております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 来年度からスタートするということでは間違いなくスタートしていただけるなというふうには思って安心しているんですが、この実証実験、もうちょっと予算を組んでいただいてやってもらいたいという話が一つ。それから、もう一つ、実は田代から呼石、そして、そこの奥側に鳩ノ宮というんですかね。あると思うんですが、本当に近くはバスが通っているところもあるんですが、そこから一番遠い人って500メートルとか、1キロ近く遠いところの人がよくよく見るといるんですね。この人らが、実は、免許証返納の時期に来ているという現実もあるものですから、ぜひ、その検討をするときに、その地域の人のことも考えていただければと思います。こちら、その先、那倉から片貝までの間のところも結構遠いんですね。私らが歩いても30分ぐらいかかるよというところですから、この辺も次の選考になるんだろうと思うんですが、ぜひぜひ、そのことまでも含めながら検討していただければと思うんですが、那倉地区の話が、那倉地区以外のところの検討というのは、これから、今、実証実験の中ではどのような形で検討されるのか、ちょっと確認したいんですが。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 基本的に、高齢者、特に、体の不自由と申し上げますか、ちょっと自分で動くのにつらいというような方のために、本来であれば玄関先まで迎えに行ってと申し上げますか、車を向けてご利用いただくというのが理想だろうということで、担当課長とは、ワゴン車というんですかね。バスと申し上げますか、6人乗り、それから10人乗り、これをうまく使い分けられるような方向で、その車の導入は考えるべきではないかという話はさせていただいておりますんで、十分にその地域に即したと申し上げますか、応じた、需要にというか、必要に応じた形での対応、これは最優先されるべきだろうと私は思っておりますので、担当課にはそのようには指示はしていきたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 若干早いですが、私の質問をこれで終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、8番、青砥與藏君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後2時07分               再開 午後2時20分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △吉田克則君 ○議長(割貝寿一君) 次に、9番、吉田克則君、登壇願います。 持ち時間は3時20分までです。 吉田克則君。     〔9番 吉田克則君登壇〕 ◆9番(吉田克則君) 9番、吉田克則です。 ただいまから一般質問をさせていただきます。大きくは3項目ほどありますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 まず最初に、代表監査委員と町長に質問をいたします。 令和2年度一般会計決算及び基金運用状況審査意見について質問をいたします。 町監査委員から審査意見として、不用額の状況、予算積算の精度向上と不用額の早期把握による財源の効率配分を追求されたいということの意見、あと町債の状況、慎重かつ有利な起債と適切な残高管理により、将来負担の軽減に努められたいということでの意見報告がありました。代表監査委員につきましては、その事例等を含めて審査の意見を、まずお聞きしたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(割貝寿一君) 金澤代表監査。 ◎代表監査委員(金澤忠良君) それでは、吉田議員の質問にお答えいたします。 9月の第6回定例会に令和2年度の決算審査報告書を提出させていただきました。 その中で、審査意見といたしまして、不用額の多額計上は好ましくなく、予算積算の精度向上と不用額の早期把握による財源の効率配分を追求されたいと、このように申し上げました。 不用額とは、歳出予算の経費の金額のうち、結果として使用する必要がなくなった額で、当該年度の歳出予算現額から支出済歳出額及び翌年度への繰越額を控除した残額であります。 不用額が生じる具体的な原因としましては、その事情につきましては、1つは、予算の経済的・効率的な執行や経費の節約によるもの、次に予算作成後の予見し難い事情の変更等によるもの、そして予算上の見積りや想定が実情と合っていなかったものなど多様であります。 不用額が生じたこと、またはその額や歳出予算現額に占める割合が大きいことなどをもって、直ちに予算の見積りが正確でない、あるいは予算の執行が適切でないといった見方をすることは一面的で、適当ではありません。 しかし、予算の執行をより的確に行っていくことは重要であると考えます。 令和2年度の一般会計・特別会計合わせた不用額は、2億300万円で前年度より5,000万円減少しております。具体的な内容ということですが、これは決算資料の事項別明細書を見ていただきたいと思います。不用額が全て記載してあります。不用額が少なく効率的に予算が執行されていくことが最善でございまして、予算積算の精度をより一層向上させ、不用額が発生した場合には補正予算等で速やかに対応していただきたいということを意見として申し上げたということでございます。 次に、町債の状況です。 人口減少や少子高齢化が進行し主要財源である税収や地方交付税等が先細り傾向にある状況下において健全財政を維持するために、歳入については財源不足を補うべく引き続き有利な町債の活用と国県補助金等獲得への積極的取組が求められると申し上げました。 有利な町債について、若干説明を申し上げます。有利な町債と申し上げるのは、起債後、交付税措置が取っていただける町債のことです。交付税措置とは、元利償還金の一定割合を地方交付税として交付されるということです。過疎対策事業債、これは70%、辺地対策事業債、80%、災害復旧事業債、これは47から95%、臨時財政対策債、これは100%。 当町におきましては、さきに提出いたしました報告書にも記載しましたが、令和2年度の元金償還額は8億800万円でした。このうち、5億3,900万円、66.7%が交付税として措置が取られております。年度末の町債起債残高は、77億7,800万円ですが、このうち59億9,800万円、77.1%が今後の基準財政需要額に算入され地方交付税に反映されるということです。 同時に、令和2年度健全化判断比率等に関する審査意見書も提出させていただきました。 実質赤字比率・連結実質赤字比率は該当がなく、実質公債比率、将来負担比率も基準を下回り特に指摘すべき事項はないと判断いたしました。 ということで、引き続き有利な起債と適切な残高管理により将来の負担軽減に努めてくださいと、このようにまとめさせていただきました。 決算審査意見書というのは、以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) そこで、代表監査委員さんに、不用額の状況なんですが、12月定例会においても事業が確定したとか、これは3年度の事業でありますけれども、それで予算が執行、予算立てたんだけれども、その予算額に達しなくて、補正をよく組むんですね。年度末においても特になんです。それで、その行為は予算補正すると、結果的には残高がある予算なんでね、不用額は必然的に調整されてしまうと、そういうふうに私は思っているんですが、そういう面から不用額につながること、あるいは適正な予算執行、予算内での全体でのバランス、ちょっと執行に当たってばらつきが、ばらつきというのは不用額がもしくは繰越しする金額が変わってきてしまう、そんな感じを受けたもんですから、私が言っていることがもし間違っていれば、ちょっと指摘をまたお願いしたいというようなこと。 あとは、有利な起債、これは当然、地方交付税に反映、後から返ってくる。これは当然、国が国税を取って、その分を全国の都道府県含め、都はないのか、道府県、あるいは県、あとは市町村のほうにね、配分するようになっていると思うんですが、そういう交付税に措置されるからといって、その起債、これはいずれにしたって返さなきゃならない。町としては、借金として返さなきゃならない。ただ、その途中に交付税措置が得られるということだけであって、結果的には起債が有利だから、その起債をどんどん利用して、町の執行運営にしてやっていっていいのかということが一番聞きたかったことなんですけれども、もし私が言っている内容が間違っていれば、間違ったとおりに、ちょっと返答というか、答弁お願いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 代表監査。 ◎代表監査委員(金澤忠良君) 先ほども申し上げましたように、不用額が発生したから、それがまるっきり悪いということではないということなんですね。予算の経済的・効率的な執行、職員各位が努力して節約とかして、それでも不用額は出てくるわけですね。 あとは、どうしても予見し難い事情の変化ですか、そういうものもあります。確かに、当初の見積りが実情と合っていなかったという、そういう実例もあると思うんですが、そういうものは、やはり見積りの精度を上げて、それを糧に、次年度の予算編成には頑張っていただきたいと、そういう意味でございます。ですから、不用額が発生しなくて全て使い切ったというのは、これはもうなかなかできないことだと思いますので、そういうことでございますので、ご理解いただきたいと思います。 あとは、有利な起債というお話をさせていただきましたが、100の費用がかかる中で、70国のほうの交付金が頂けると。そうすると、実質30の負担で100の仕事ができるということですから、こういうものを使わない手はないと私は思います。ですから、2年度末では77.1%、実質23%の町の負担で100の仕事が執行できるということでございますので、それはケース・バイ・ケースで何もどんどん借りろと、一番いいのは、無借金経営が一番いいと思いますが、しかし、そういう中で、こういう制度があるということを理解した上で有利な起債の利用というのは、町民にとって悪い話ではないと。ですから、そこは慎重かつという言葉を入れているところでございますので、以上ご理解いただきたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 今度、町長にお伺いしたいんですが、今回の審査意見ですね、町長はこの審査意見をどのように捉えているのか、また今後の対応について、審査意見を基に質問、私からしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 監査意見をどのように捉えておるか、そして今後の対応ということでございます。 9月ですね、令和3年の9月定例会におきまして、代表監査委員よりいただきました意見、これは町政を進める上での大きな指針として大変重要なものと捉えております。その内容を真摯に受け止めまして、できるだけご意見に即した次回予算執行に当たるべきが当然だと、このように考えております。そして、先ほど来お話があります不用額についてでありますが、これは金澤代表監査委員そして吉田議員に申し上げるとおり、執行に対する見積り額の精査を行いまして、真に必要な予算の確保、これをしっかりと仕上げていきたいと、このように思っておるところであります。 町債についてではありますが、先日の予算決算常任委員会の振興計画で説明をさせていただきました。町税以外の財源として地方交付税及び起債に依存しておるのが塙町の現状であります。その中でも、地方交付税へ算入される有利な起債、主に、先ほど代表監査委員から説明がございました過疎債、辺地債等、これを選び、申請し、そして町の事業を進めておるところであります。実際に、不交付団体ではないので、国から交付されるだけのお金であっては事業はほとんど手をつけるということができない状況、災害があっても何があっても、まず借金しないということを基本にすれば、事業はほとんど手をつけられない状況が発生するだろう。当然、より町にとって有利な起債を借りることで事業を完遂していくと、これがこの町の今までのやり方だと私は理解しておりますので、これからもこの事業運営に当たりましては、真に必要な事業の見極め、これは当然であります。そして、事業の平準化、国への補助金、これ補助金は返す必要がありませんから、しっかりこれを調べ上げ、そして手を挙げ、そして頂いてくる。その補助金等有効活用を図りながら、今後も予算をしっかりと執行し、事業運営、そして行政運営の中で生かしていきたいと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 続いて、役場新庁舎建設問題について質問してまいります。 町長は、役場新庁舎建設を短い時間で決めているが、決断に至る経緯を質問いたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 令和3年第5回の6月定例会でも同様のご質疑をいただきまして、答弁させていただいております。役場庁舎の建て替えについては、短い期間で決定をした経緯はあります。これまでにも説明してきましたとおり、現在の庁舎の状況、財源、これを考慮いたします。そして、皆様からご意見をいただき、また職員の情報収集等も後押しとなり判断したもので、ご理解をいただきたいと思います。 まず、最大限私が申し上げたいのは、現在の庁舎の安全性、つい最近も和歌山県御坊市の庁舎が震度5弱でかなりひどい状態になったというニュースもございましたが、この安全性が担保されていない現況の中では、私としては改築を進めることには全くちゅうちょはございません。何かあったときには、あのときやらなかったからだって言われるような、そういうぶざまな事業運営はしたくないと、このように思っておりますし、特に私が前にもお話ししたとおり、大変財源的に有利な条件の中でこの新築ができるという、これが一番の後押しでありますし、決して華美な建物を造るわけでもなく、あくまでも事務を執るための庁舎として考えておりますので、お金だけを考えると、できるだけお金をかけないというものにしたいと、このように思っておるところでございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 議会としても桑折町と大熊町の役場建設施設に行ってきたんですが、総務経済委員長から報告は今回ありましたけれども、桑折町においては、昭和32年に木造建築で造り寄って建てられたもので、平成28年12月には桑折町総合計画を樹立して、平成29年3月に新庁舎建設基本構想を決定したということでの説明を受けてきました。それで、当塙町については、本当の短期間で決断を町長はしているということなんですが、そもそも問題というのは、やはり計画性が私はさっぱりないのかなというふうに思っております。計画性ね。それで、今までは改築で来て、いきなり新築。この役場の新築起案というのは、決断に至る経緯の中で、誰が起案して、どういう検討を加えて、そして町長は決断したんだか、そこをお聞きしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 何度か話はさせていただいておると記憶しておりますが、当初、振興計画の中で設備改修をメインとした改修計画を計上いたしました。これは窓口での対応ですか、相談スペースの確保、総合受付窓口ではなく、各課へ直接来庁できるようなレイアウトの変更にしたいと、私が担当課の課長にお話をさせていただきました。当初、この方向で進むつもりでおったんですが、実際、その事業を計画する段でかなりの事業費がかかるというのが、これは仮庁舎が必要だと。中を1回がらんぽにしなきゃならないというふうなこともありまして、仮庁舎に数億円のお金がかかる等々、想定よりはるかに大きなお金がかかってしまうということで、いや、これは困ったぞという事態になったわけであります。 そんな中で、職員がアンテナを伸ばしまして、市町村役場機能緊急保全事業、これが塙町は該当すると、こういうことが判明いたしました。これもかなりたくさん縛りはございます。今までに1回でも耐震補強等の工事をやっていれば、この事業を受けることができない等々、数々の関門をクリアいたしまして、塙町がこの保全事業に指定されたというふうな流れがございます。 改修等建て替えについてですか、これは庁舎検討委員会、塙町庁舎整備検討委員会、議会の全員協議会、そして職員庁舎整備準備会等々で意見をいただき、改修ではなく、この市町村役場機能緊急保全事業、これを最大限利用して建て替えとする方向に決定をしたと。これは一定の縛りがありまして、令和2年度までに実施設計に着手したものが対象。結局、時限立法的なものであって、その期間に一定の設備手続をしない限りは、この有利な起債、そして交付税措置をいただけないということで、大変早急ではありましたけれども、改築から建て替えに方向を転換したということであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 改築するのに、その場所がない。現に、町有財産である常豊小学校跡地とか、いろいろ施設は何ぼでもあるのかなというふうに思っているんですが、そういう話は出なかったんでしょうか。それもちょっとお聞きしたいというようなこと。 あと、設置場所ですね、はや頭からこの場所、旧というか、今ある役場の場所を設置場所として設定しているわけなんですが、建築場所の検討とか、あるいは来庁予定者、私もこの質問に当たって、塙町役場にここ2年の間に訪れましたかと数多くの人に聞いたんですが、ほとんどは来ていない。ただ、窓口業務というんですかね、印鑑証明、あるいは住民票、戸籍抄本、それは必要があって来たことあるけれども、そのほかの用事でまだ1回も来ていない、たくさんおられました。そんな状況の中でですよ、町民の方が利用しやすい庁舎を整備します。そういう、これは行政区に役場庁舎建て替えについての回覧ということで一部、これお話ししたんですが、そういう状況の中では、この役場の新庁舎、来庁予定人数なんていうのは把握しているんですか、大体。 それと、ハザードマップと申しますか、ここは浸水想定区域になっておりまして、役場庁舎を50センチ高くすれば、それで済むような話もしていますけれども、そういう問題ではないと思うんで、大体、平成元年10月の豪雨、町内でも床上浸水したところが代官町はじめ川上の堀ノ内地区とか、かなり多くのところで床上浸水までしたと。大体、その地区の、あるいはその災害の検証なども行った上でこの役場新庁舎建築に至っているのか、その辺もお聞きしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず最初に、常豊小学校の利用もということでありますが、学校を庁舎に替えようとすると、用途変更という大変敷居の高い建築基準法の中での縛りがございます。半端でないお金がかかってしまうだろう、これも下手すると建てるぐらいかかるというような話も、別なところでありますが、聞いたことがございます。ですから、そのまま使えるわけではなく、建築基準法、消防法等々全てをクリアしようとすると、大変なお金がかかってしまうと。これで、常豊小学校は、その候補の中の順位が落ちて、下へ下りて行ったというような嫌いがございます。 そして、建てる場所の選定、これは、令和2年度中に計画を提出しなければならない中で検討していれば、令和2年にはこの事業に参加することができなくなった。流さざるを得ない。 そして、この建物自体、耐用年数がとっくに過ぎておるということで、先ほど申し上げましたように、安全が担保できないということであれば建て替えにちゅうちょはないと、こういうお話をさせていただきましたが、これが実際のところであります。 それと、町民が自由に利用できない、ほとんど行ったことない、ぜひ来ていただけるような庁舎を造りたいということで、その他の部分はあくまでも事務的な建物でありますから、事務が執れればいいと。ある程度暖房・冷房がしっかりしておって、しかし、先ほど来申し上げておる町民ホール、これは町の方が自由に使えるようなスペースとして、しっかりとしたものを造りたいと。これは担当課の課長を含め、検討しておる職員には、ここだけはしっかり造ってくれと。あとは、事務がしっかり執れるような利用環境ができていればいい、周りも華美な装飾は要らない、屋根は切り妻でいい、トタンでいい、このような話をしっかりさせていただいております。 そして、ハザードマップ、50センチ。確かに、50センチでクリアできない。これは実際、自然のことでありますから、ここで断言することはできませんが、まず、今できること、考え得ること、想定されることの中でしっかりこの建物を計画していく、これがここを預かっておる者の責務だと私は思っておりますので、こういう方針でこの建物については粛々と進めてまいりたい。そして、あのときやっておってよかったと言われるようなものにしたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 台風19号で令和元年10月。それで、そちらの検証をやった後に対策をして、そして庁舎建設、それなら順序が分かるんですけれども、検証もやったんだかやらないんだか、ちょっと分からないんですが、役場だけ守る、地域住民、あるいは町民も守るのが町長としての責務ではないかというふうに私は思っているんですが、その辺はどのような考えでの新庁舎の建設の関係に至っているのかもお聞きしたいというふうに思います。 あと、この前、2020年の国勢調査の人口と、あと65歳以上の割合ということで新聞に国勢調査の発表があったんですが、当塙町については、国勢調査の中では、2020年、8,302人、町でつかんでいる住民基本台帳ですかね、それとは150人ぐらいは違っているような感じですけれども、8,302人、そしてその5年前ね、2015年比では、855人も人口が減少しているんです、5年の間に。それで、高齢化率は38.6%ということで、5年前と比較すると4.7%上昇しているということで、県平均の高齢化率は31.7%ということで新聞での国勢調査の発表があったんですが、そういう人口減少が著しい中で、この新庁舎、いろいろ安全機能とか申しましたけれども、人口がこれだけ減っていく中での新庁舎、何人の町民人口を予想した設計になっているのか、新しく造れば、四、五十年、あるいは70年使っていくと思うんですよね。そういう状況の中で役場の大きさとか、そういうのも含めて設計根拠というんですかね、そういうのもちょっとお聞きしたいなというふうに思っています。 いずれにしても、人口減少が甚だ増加しているような状況の中での役場新庁舎建設は、総合的に検討して、やはり将来を見据えた中での役場新庁舎でなければならないと思うんですが、一体、何人町民、あるいは来客数というんですかね、役場に訪れてくれる人を見込んでの庁舎建設計画になっているのか、お聞きしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) まず、お話の主軸が人口減少云々ということでありますので、人口推計、町でやっております。これは国立社会保障・人口問題研究所、いわゆる社人研が行っております推計値を利用するのが一般的であるということで、残念ながら震災以降、福島県の人口推計は公表されていないというような状況もあります。こんな中によりまして、28年に策定しました人口ビジョンにおいて、2040年までの人口推計を行っています。2040年の人口6,237人と推計しております。2020年時点の推計値と実際の塙町の人口値の誤差は3%程度となっております。これを考慮しますと、20年後の塙町の人口は6,000人程度になることが見込まれます。これは塙町だけの話ではなく、日本全国それぞれにしっかり同じ悩みを抱えながら行政運営を行っている状況だろうと思います。 そんな中でありまして、私がこの建物、現庁舎、新庁舎、庁舎のみですが、大きさを推定してみました。約25%面積が減っております、新庁舎は。そして、RCじゃないですからね、ここみたいに鉄筋コンクリートじゃなくて、鉄骨を主軸にしてこの建物は造りますので、必要であれば、将来、一部解体して、かかる経費を少なくする等々の事業はできるであろうと、このようにも思っておるところであります。 先ほど来、その前のお話でありますが、近隣の町民の災害時の避難場所云々、これもぜひご協力をいただきながら、議場を含めた会議室等々、これも避難場所として、ぜひ最悪の場合、そういうふうな災害時のときには役場は供されるべきだろうと私は思っておりますので、そういう役目もしっかり担っていただく。そして、何よりも機能を失わないしっかりとした役場をつくることで采配を振るっていくと、これが大事だろうと。 まず、頭脳の部分ですよね、町でいったらば、全ての機能差配をしなきゃならない頭脳の部分の役場でありますから、しっかりとした防災拠点としてのその役目も一緒に担っていただこうと、大切な施設であると私は解しております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 防災の拠点ということで、はや既に防災センターがあるんでしょう、実際は。何で、したらば、無意味というか、似たような拠点づくりを2つ造らなきゃならないんですか、じゃ。いや、危険分散とかいろいろ考えれば、同じところにあるよりは、いろいろなことを想定、あるいは計画して、きちんとした計画の下に役場建設というのは必要かなというふうに思っております。 それと、令和元年のその検証、災害ですね、台風、これもしたんだか何だか分からないんですけれども、そういうことをした上で地域住民の生活を守ってから、あるいは危険を回避するようなことをやってから、やっぱり役場は造らなきゃならないのかな、新庁舎にしなきゃならないのかなというふうに。防災センターがあるんですから。 あと、古いね、50年。前も言いましたが、役場の資料では、耐用年数が50年来たから。これは何回も言うようですけれども、財務省令で減価償却資産の耐用年数ですから、耐久年数とはまた違うんですからね。そこをちゃんとはっきり町民の皆さんにお伝えする必要もまだ残っているし、あと役場の庁舎の概要の全員協議会で示された資料については、70年とも書いてあるんですよ、これ。耐用年数70年、公営住宅法施行令に規定する鉄筋コンクリート造り、耐火構造の住宅の耐用年数を気にした場合には70年もつんですよ、これ。古い、あるいは危険の場合には、やはり町民を優先して、そういうもの必要なのかなというふうに思うんですが、改めてまた耐用年数も含めてお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 町民の安全確保というお話でありますが、これは、まず根本的な解決策として、久慈川、川上川の河川、これの掘削ですか、これをどんどん進めていただいております。それは実際、久慈川を米山橋からのぞいていただければ、見えます。それから、花園の馬橋から見れば、しっかりと土砂の掘削を進めておるようであります。まず、根本的にはそういうところから始まるんです。そしてまず、特に心配されます、先ほど質問にもありましたビル川、これも、この町に流入する水を調整しなくちゃ駄目だろうということで、守崎堰ですか、ここから処理場、そしてこの町の中に入る水路、この中で必要な水門の開放をして、町場に水が来ないように久慈川に逃す等々の施策はしております。 そういうことを基本に、まず、ごめんなさい、よく趣旨が分からないんですけれども、まず守るというのは、そこら辺から始まるべきだろうと思うんですね。それが一生懸命やっている部分であります。なおかつ、先ほど来申し上げているとおり、この建物を建てようと一番のそのきっかけとなったのは、やはりその補助。補助とは言わないんですね、起債が起こせる、そして交付税措置をしていただける、この機会を逃したら、この後、なかなか町の改修、庁舎建て替えはできないだろうと。 それと、耐用年数云々の話がございますが、47年の耐用年数をうたっておるのは多分、間違っていないと思うんですが、国交省と私は記憶しております。そして、この建物自体、本格的な耐震診断したわけではございません。あくまでも図面上、もっともつかもしれません。しかし、もたないかもしれない。実際、雨漏りが始まっておる。それから、2階のフロアに大きくひびが入ってきている。そういう状況を考えたときに、安全が担保できない以上、議員のおっしゃる大丈夫だというお言葉、うのみにするわけにはまいりません。ここを預かる者としてあくまでもしっかりと対応は進めていくと、そのようにご理解をいただきたい。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 私が言いたいのは、町民の安全を担保してから調査・建設のほうに、集中的でもいいですから、ちゃんと計画を立ててやるべきではないですかということであります。 質問の中に、令和3年1月役場庁舎建設基本計画が突然出されたが、町公共施設等総合計画と整合性がない。町政運営に係る全ての計画書の方針や改定が必要と思うが、考えを町長にお伺いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 庁舎建築基本計画、これは庁舎建設に向けて計画したもので、これより前に塙町公共施設等総合管理計画については、改築も含めて計画を改定し、整合性を図り、福島県へ報告しておるところであります。これは令和2年11月5日付で報告をしております。公共施設等総合管理計画は、個別施設計画を策定した際、随時改定を行っているものであり、改定した場合には県へ報告することとなっております。当然、計画の重要性、これは十分に認識しておるつもりでありますが、やはり町の財政、そして町民の利便性等々を考えたときに、優先すべきは町、そして町民の利益と、これが一番優先されるべきと、私はこのように解しております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。
    ◆9番(吉田克則君) 今、町長がこの塙町公共施設等総合計画書、これ前も質問したんですが、中身が全然、塙小学校、下川原5番地、これが1972年ということで載っているんです。そして、塙町役場、三丁目19-1、1970年。これ、間違っているということで、訂正もまだしていないような状況で、あとは新しくこども園とか建設しましたね。それと、町長がそれ、町長の思いやりで造った塙町高齢者等共同住宅、これなども実際は、この計画書の中に公共施設の一覧表に入れなければならないんじゃないですか。全然入っていない。入っていなくて、間違ったやつを県のほうに報告している。また、これもおかしい話で。 いずれにしても、塙小学校のほうがこの塙町役場より古いということなんです。古いのに、小学校を新しくして、だから、公共施設についても建物が古い順から、やっぱり改修とか何か進めなきゃならないと思うんですが、全然計画もなっていない。しかも、報告した内容に誤りがあるような、そんな塙町公共施設等総合管理計画でよいのか。私は、見直しが必要だと思っての質問でございました。答弁お願いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 内容は事務的なものもございますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) 議員様のご指摘ありますように、総合管理計画の一覧の中で、まだ記載がされていないような施設とか、年度についての誤りがあるのではないかということで、確かに小学校と役場の年度の部分について、一部記載の誤りがあるというような形で訂正をするような形で指示をしております。ホームページにアップしている部分の差し替え等がまだされていない部分等もあろうかと思うので、そこの部分については再度確認して、整合性が図れるようにしていきたいと思っております。 先ほど、古い順からではないのかというようなお話もありましたが、それぞれの施設の状況等によって判断してやっているというような形ですので、必ずしも古い順からという形になっていない現状もあるというのは十分、ご理解いただければというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 大変申し訳ないんですが、時間延長お願いしたいんですけれども。 ○議長(割貝寿一君) 10分のところを5分ですね。 ◆9番(吉田克則君) 5分。 ○議長(割貝寿一君) 25分まで。 ◆9番(吉田克則君) ありがとうございます。 それでは、これまでに役場新庁舎の基本設計実施計画の概要説明は議員にはあったものの、町民に丁寧な説明をする責任があると思いますが、前の議員も質問していると思うんですけれども、広報等、あるいはIP告知とかいろいろやっていく考えなんでしょうけれども、そのほかに考えられるようなことは何か、用意はあるんですか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 先ほど七宮議員の質問にもお答えをいたしているとおり、広報などで計6回、そしてそのほか、ホームページで情報発信等々したいと、このように話をしております。 それで、総務課長が説明をいたしましたので、再度説明をさせていただきます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) 午前中の七宮議員さんからも同様のご質問がありましたとおり、七宮議員さんから、桑折の視察に行ったときに、庁舎のニュース等を桑折はやっているよというような情報提供等もいただいております。そういう意味では、広報ばかりではなくて、回覧板等でのニュースということでの紙ベースでの周知と。 あとは、どうしても、この最近はコロナの状況が大分落ち着いてまいりましたが、なかなか人を集めて話を持つ機会が難しいという部分もありましたので、そこについては、また状況を見ながらという形になりますが、できるだけ広報、あとは庁舎ニュースという形になろうかは、まだはっきりとはしていないんですが、回覧板等で今の進捗状況等について詳細にお伝えをできるような形で取り組んでいければと思っております。 あと、いろんな会合等に町長が出向きますので、機会を見て、いろいろ町長のほうからも話をしていただくというような形で、少しでも理解を広めていければというふうに考えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 役場新庁舎建設に伴い、財政に支障を来すおそれが心配されます。今後の町政運営財源見通しをお伺いいたします。先ほどの代表監査委員からのお話もあったり、あるいは町長からも交付税のお話もあったんですが、改めて運営財源の見通しですね、これについてお伺いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 令和3年12月3日ですか、予算決算常任委員会で振興計画にてご説明もしておるところであります。塙町の中期財政見通し、令和3年11月現在を基にご説明いたしますが、令和4年度、5年度は、町債で約10億円強の借入れをする見込みでございます。基本的には、地方交付税算入される町債を利用することによりまして、極力財政負担の軽減を図りながら執行していくという予定であります。当然でありますけれども、財政に支障を来さないように収支を総合的に判断し、財政運営を図っていく、このような考えを持って進めておるところであります。先ほど来申し上げておるように、その保全事業、これがやはり一番、この町のこの事業に対しての助力になるということで、しっかりこの制度を利用した中での改築ということで、極力財政に支障のない財政計画を進めていきたいと、このように思っております。 なお、もう少し細かい話、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 私の聞きたかったのは、単年度じゃなくてね、起債をするわけですから、それに伴う今後20年、30年の話を聞きたかったんですが。いや、そういう話、時間もないんで、それを聞きたかったんですけれども、それについては。 それと、あと概算事業費ね、建てておくことでの計画で、本当に10億5,000万円でできるんですか。そこだけ、ちょっと町債問題については、確認だけしておきます。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 財政的なものでありますので、推測よりは総務課長から説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) 概算事業費で、今、議員さん10億5,000万円という形で。10億5,000万円では足りません。一応、基本計画に上がっているのは15億5,000万円ぐらいで、たしか上げてあるはずです。ただ、それ、10億5,000万円ですか、15億円じゃなくて。15億円でいいんですよね。15億5,000万円ということで計画書はなっております。 この間、お示ししました振興計画ですと、ざっと20億円を超えるような形には、合計すればなっているかと思います。当然、基本計画の中には、今回の庁舎建設に伴ってかかる費用の中で、計画はあくまで建物のみの部分ですので、それ以外にかかる経費等もやりますと、その15億円という金額、建物ではなくそれ以外の部分も含めて、総合的には20億円を超えるような形で一応、振興計画は上げております。 ただ、現状で申しますと、4月から現在の12月まで建設資材関係の物価の動向等を考え……。     〔「議長、時間ちょっとないんで、基本的な話を聞きたい」と言う人あり〕 ○議長(割貝寿一君) じゃ、要約して説明を。 ◎総務課長(白石憲男君) 物価も上がっていますので、その計画をつくった時点から大体15から20%は間違いなく資材等も上がっているというのは、ご承知おきいただければと思います。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 最後の質問に移させていただきます。 米価急落を受けて町独自の生産農家への支援策が必要と思いますが、考えを町長に伺います。なお、(1)と(2)あるわけなんですが、両方質問して、時間がないもんですから、答弁をお願いしたいというふうに思います。 米の生産者価格が急落しており、町長はどのように認識しているのか、伺います。あと、稲作生産農家、担い手育成確保の観点から町独自の支援策が必要と思いますが、考えを伺います。なお、山形県ではつい最近、10アール当たり1,000円の経営給付金というんですかね、それを県のほうで決定しておりまして、福島県内でも様々な種もみの無償化とか、いろいろやっているんですが、そういうことも含めてコメントをお願いします。それと、米の需給緩和改善策というようなことで、東西しらかわから緊急要請が来て、4点ほど町長のほうに要請した事項があります。その行方についても質問をします。よろしくお願いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 座ったほうがいいか。 ○議長(割貝寿一君) 今質問終わって、答弁だけお願いしますと言って終わりましたので。 町長。 ◎町長(宮田秀利君) まず、どのように考えておるかということでありますが、当初ですね、県も対策は行わないような状況下で、支援対策は行わないということでいたようでありますが、米生産意欲向上緊急支援対策事業として、種子代補助という形で補助するというか、援助するという内容、これも具体的な内容と詳細の発表は2月頃になると、このように聞いております。そして、町の独自の支援策ということでありますが、これは4町村の会議の中でもお話をさせていただいておりますが、各町村それぞれに施策を持っておるようでありますが、町としては、具体的には全ての水田の耕作面積に対しまして種子代金ですか、種もみの代金の補助ですか、これを考えてみたいと、このように担当課と話しておるところでございます。 それと、申し訳ないです、農協さんから頂いた東西ですね、それをここに持っていないのでご意見申し上げるわけにはいかないんで、後でご返答申し上げます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 以上で、9番、吉田克則、一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、9番、吉田克則君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後3時27分               再開 午後3時40分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 本日の会議時間は、議事の都合によってあらかじめ延長します。--------------------------------------- △吉村守広君 ○議長(割貝寿一君) 次に、4番、吉村守弘君、登壇願います。 持ち時間は4時40分です。 吉村守弘君。     〔4番 吉村守弘君登壇〕 ◆4番(吉村守弘君) 4番議員、吉村守弘です。 本日、最後の一般質問をこれから行います。通告順に従ってしていきますので、よろしくお願いします。 まず1番、消防団員数を確保することを目的とした「消防団員の処遇等に関する検討会」の中間報告における、消防庁長官通知について伺います。 (1)番として、来年4月から施行予定となっているが、現在の進捗状況ということで、今年6月の一般質問のときにも、この4月に出たわけなんですが、ちょっと、どういう方向でやるのかということで一般質問させてもらいましたが、この通知は、消防団員が減少している中で団員確保のため処遇改善を目的としたもので、来年3月までに条例を改正し、4月1日から施行予定ということになっておるそうです。 ですから、3月定例会には、この条例改正の審議があるとは思いますけれども、この内容として、一般団員の年額報酬、現在2万2,500円のところを3万6,500円、出動報酬を現在、1回1,000円のところを1日当たり8,000円を標準とするということになっているようでありますけれども、6月の答弁のときには町長は、財源を確保し、内容をよく検証し、他町村と歩調を合わせ消防団を再編し、体制を強化していくとありましたが、その後、3月定例会に向けていろいろ話合いはできていると思いますので、進捗状況について伺います。町長、よろしくお願いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 消防団員の処遇改善についてというおただしであります。 郡内の消防担当課長と意見交換会を今年度、現在まで2回開催し、消防団員の報酬見直しを含めた処遇改善について協議していると、このように報告を受けております。そして、町村会の町村長の集まりの中でも話題になりまして、みんなで足並みをそろえてやっていこうというようなお話もいただいております。何よりも昔と違って、ボランティアだけでこの消防団を務め上げる、なかなか難しい時代でもありますんで、当然、その職に当たる方々の処遇は十分に考えていかなければならないということで、これからも町村会等でしっかりと詰めて、そして、なおかつ財源等も含めてしっかりと考えていくという方向で進めたいと思います。 詳細につきまして担当課長より、もうちょっと詳しく説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 東白川郡郡内で報酬や取扱いを統一して実施できるように、現在調整を図っております。また、消防団員の報酬見直しに伴う条例改正につきましては、令和4年3月定例会にご提案できるように現在準備を進めているところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 当然、4町村で足並みそろえて、郡内統一した形でということが一番の理想だと思いますので、これから具体的な金額について相談するのかとは思いますけれども、消防団員減少し、そして自然災害も多発化して、消防団員の負担が本当に大きくなっていると思います。ですから、いろんな面で消防団員の処遇を改善されるということは本当にいいことかなと思っております。 その中でも金銭的な面で、私が消防団員のときには、報酬、出動手当等は全て班で管理していて、個人的に手にしたことはありませんでした。この通知では、団員本人に直接支給するということになっているそうです。そうすると、出動時の人員確認、それから水害や火災ばかりでなく、訓練、あるいは人探し等、いろいろな出動体系があると思われます。そうなると、全て同じにするのか、それともそれぞれ別の出動手当等を考えているのか、その辺のところをお伺いし、どのような方向性で団員に対し、ご苦労賃というかね、報酬等を支払っていくつもりなのかお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これ、事務方で一定の基準と申し上げますか、その報酬の支払い制度と申し上げますか、これはつくり上げていくんだろうと思います。ただ、今までのやり方ですね、私もそれに似た人間でありますから、これがみんなしっかりと身についております。そんな中でいきなり、こういう制度ですから、こうやりますよと言われても、なかなか厳しいものがあるだろう。 ですから、一遍に全てをがらんと変えるということではなくて、まず報酬の支払い、これを直接払うというのは第一歩だろうと思っておりますし、その内容的なものは事務方で詰めてくれるだろうと思いますし、私も、私なりに意見は課長とも事務方とも話してみたいなと思っております。そんな中で、やはり班の維持、これも組織を運営していく中で大変重要な部分でありますから、班の運営費含めたもうちょっと弾力的な方法で、当初は予算執行をしていきたい。条例も絡みますんで、簡単にころころ変えるわけにはまいらんですけれども、できるだけ、やっぱり現実というんですかね、実情に即した形での支払制度、これは完成させてあげたい。 そして、やはり入っておれば、当然、私は、基本的に考え方としては休業補償というところまでいっていいと思うんですね。実際に、そういうふうな仕事、なりわいを持った昔の企業形態というんですか、町の生活形態、それから商店の状況とはまた違った形になっておりますんで、しっかり休業補償的なものに最終的にはなってほしいなと思っておるんですが、それも班の維持、組織の維持を最優先にした上で、そういうふうな意向を少しずつ実施していくと、これが一番最善な方法でないかなと個人的には思っております。 ただ、担当課長ともよく話合いをし、それから課長の会議ですか、郡内課長の会議の中でよく練ってもらって、一定の結論を出してほしいなと、このようには思っておる次第であります。 生活環境課長、一つの考えを持っておるでしょうから、お話を。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) 消防庁長官通知にも記載されておりますとおり、支給方法については、個人に口座振替で直接支給することを郡内市町村で統一して実施することで、協議をしております。 報酬につきましても、災害時出動、火災、自然災害、行方不明者捜索等は扱いを同じくいたしまして、ただ、今のところの案でございますが、時間によって1日潰れた場合と半日であったりとか、2時間以内であったりとか、その場合によって調整をできないものかというところで調整をしております。 あと、そのほかにも、全額、それに倣うものではなく、例えば警戒態勢のときは、身柄を拘束というか、待機をしていただくので、満額ではないですというようなところを今、調整をしております。何よりも、先ほど町長がおっしゃいましたように、最初の一歩で今、個人の支払いをするのと、今までと報酬の形態が変わるということですので、細かい部分のすり合わせに今、調整をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 確かに初めてのことですので、支払いの面、大変かとは思いますけれども、よく4町村、それから消防団と協議して行ってほしいと思います。 そして、分団には分団運営補助ということで出ているようですけれども、消防団のやっぱり活動主体は、班が一番の体制の基本となっているところだと思います。それが、今までは班のほうに入っていたから、班の運営は何とかなったかなと思っていますけれども、これが個人になるということになると、この班の運営について、やはり各団員から班費として徴収するしかないということになるとは思うんですが、町のほうでは班の補助のほうまでは考えているのかどうか、そこだけお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) そちらにつきましても、今回、災害があってもなくても、お支払いする年額報酬が単価が上がります。そうすると、塙町だけでかなりな固定の費用がかかります。そのほかに災害等の出動があれば、その分また上乗せになってしまうので、議員さんのおっしゃることは、運営費の話につきましては承知はしているんですが、財政的にもう少し内容を見てから、ただ、今度の4月1日に間に合うのかというと、それは4月1日にはなかなか足並みがそろわないところもあるところだと思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) ちょっと補足してお話をさせていただきます。 班の維持管理ですか、運営に関しては、町でやっぱりしっかり考えていくべきだろうと。私は、この自分で思っていることは町村会でよく話はするんですが、そして何よりもこれから注視しなきゃならないというのは、そういう話しするとあれなんですけれども、今までみたいに、ちょっと実働と合わないような報告とかは大変厳しいものになってくるだろうと。それは個人にお金が給付されるという形になるわけですから、虚偽になってしまうという部分もあるんで、出た、出ない、それはきちっとやはり間違いなく申告をして、そして担当のほうの判断をもらうということは徹底してもらう、こんな話はしておるところであります。 ぜひ、これからも、もしそういう機会がございましたらば、消防団員さんと話しするときには、どうだろうという形で、こういう方向のほうがいいのねというときには、またそれはお話をいただければ、まず検討を加えて、そしてできるだけ織り込んで立派な制度にしていきたいなと、こんなふうには思っておりますんで、ぜひ、その辺の情報収集含めて、ご協力をいただければと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 報酬が欲しくて団員になる人というのは、私はいないと思います。それよりも、消防団には町民の生命、財産を守るという崇高な使命があります。こういったことを町としてもよくアピールし、また広報して、そういったことから新入団員の勧誘をすべきなのかなと思います。その辺のアピールとか広報という、ここのところについてはどのようにお考えか、町長のほうでちょっと考えがあれば、お伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現実に、台風19号ですか、一昨年の、この現場で私なりに拝見をいたしました。私も経験者ですから、「淡々」という言葉がいいですかね、しっかりと消防団員という責務を果たすということで、濡れた畳を集める、それから道路を水で洗う等々、そして何よりも驚いたのは、驚いたという言い方は失敬なんですけれども、すごいなと思ったのは、独り暮らしの高齢者のご婦人ですか、最初、ぜひ避難してくださいと言ったら、避難しなかった。そして、周りが全部、水がそんな深いわけではないんですけれども、水浸しになった状態で、すごい不安になった。実際、夜、水だけ懐中電灯で照らして、玄関先まで水がたぽたぽったら、怖いですよね。そういう中で、消防団員におぶってもらって、そこの場を脱した。そこを淡々とやってのけるというね、今までの積み重ねた訓練と申し上げますか、その意識の高さというのは本当に感服する。 こういうことも含めて、消防団の崇高という部分も含めて、しっかりと今まで醸造されたこの意識をもっともっとみんなに広めながら、この仕事の大切さ等含めて、やはり町としてもしっかり勧誘のための施策は取りたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 金銭面でつるような形の部分に、私も少しは取るところがあるんですけれども、そういったことじゃなくて、やっぱりそういった消防団の使命というのをもう少しアピールして新入団員を勧誘してもいいのかなと、そういうふうに思っております。 最後に、こういった話を消防団と話ししたときに、ある団員がちょっと面白いことを言っていたので、ここでちょっとお披露目したいと思います。消防団員の活動がよく理解できず、酒飲みばかりという印象だったので、入団をためらっていたと。しかし、入団して、火災や水害での避難誘導など、意義のある活動をしていると感じたと。入団してよかったと言っていました。 じゃ、次の質問に移ります。 2番、町道の交通安全対策について伺うということで、(1)番、大町地内の交通安全対策について伺います。 今月2日の日だったと思うんですが、大町地内の町道で交通事故がありました。東邦銀行の裏側の狭い交差点です。警察に確認したところ、去年も事故があり、今年に入って3件目だそうです。 以前は、止まれと、それから停止線とそういうのがあって、交通事故がそんなにはなかったのかなという感じは受けていますが、警察のほうで交通量が少ないと、また標識のポールがあることによって道幅が狭くなり危険性が高まるということで、標識を取り除いたそうです。また、そこから50メートルぐらい北側、郵便局側のほうにも交差点がありますが、そこにはしっかりと、止まれの標識、それから停止線もあります。交通量から見れば、この事故のあった交差点のほうが、東邦銀行のお客さん、それからラーメン屋さんのお客さん、また葬儀屋さんの倉庫とかあって、交通量はこっちのほうがはるかに多いんじゃないかなと思うところであります。なぜ取ったのかと、ちょっと理解に苦しむところでありますけれども、警察では今後、標識等の設置は考えていないという返事が来ました。町道の管理は町でということらしいです。また、町民の方からも、何度も交通事故があるんだよと、何とか対策できないのかなという声がありましたので、今回、一般質問させてもらいました。 町民が安全に安心して通行できるよう対策を取るべきだと思いますが、町長のお考えをお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 既にご承知かとは思いますが、栄町からこども園までの区間、これは安全性向上のために、路側線やカラー舗装を行ったところであります……ごめんなさい、間違えました。東邦銀行のところだね。     〔「そうです」と言う人あり〕 ◎町長(宮田秀利君) 了解です。 交通安全対策ですね、これ、ハードとソフトの対策、組合せが肝要であると考えております。町道における交通安全対策、狭隘部の幅員の拡幅、舗道の整備、路側線等の路面表示などを実施しております。このほかに、標識や危険箇所などにゴム製のポールを設置するなどして注意を喚起しているところであります。 しかしながら、これだけで交通事故が防止できるわけではありません。町民一人一人が交通ルールを遵守して通行していただくことが何よりも大切、このようには考えてはおるんですが、東邦銀行の交差点含め、そして郵便局の小さいながら交差点、十字路、これなんかも、初めての方では本当に判断が難しいということもありますんで、担当課と話はさせていただいておるんですが、町独自の看板、一旦停止をお願いしますとお願いするような看板をたくさん作って、それを必要なところにどんどん設置していこうと、これが一番手早いというんですかね、安全性にとってはいいんじゃないかということで、これはそういう指示は出しておりますので、詳細については担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(大寺弘文君) おっしゃるとおり、標識をつけたから事故が減るということはなく、運転免許のときの教本にもあるとおり、交差点を進入するときには気をつけて行ってもらうのが原則ですが、ただ、町長も言ったように、そういう一時停止標識が撤去された後の交差点についてではないですが、その事故が多くなっているところにつきましては、12月9日に啓蒙看板をつけてまいりました。     〔「ああ、そうですか」と言う人あり〕 ◎生活環境課長(大寺弘文君) はい、そちらの現場につきましては。 今後も、看板というよりも交通安全のルールの遵守と正しいマナーの習慣づけということで、各種交通安全運動を展開していきながら、必要に応じて啓蒙看板は検討していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 9日に設置されたそうで、すみません、私、昨日、ちょっと気がつかなかったもんですから。そして、つけていただけたということは、本当に住民の方もこれから安心して通れるのかなと思います。知っている人は、ここは危ないというのはみんな自覚して通るとは思うんですけれども、知らない人なんかは、たまにいるんですよね、止まらないですっと行っちゃう人が。ですから、この人は分からないんだなと思いながらも、そこに1つ、正式な警察の止まれの標識じゃなくても、交通安全協会とか交対協とかで止まれという優しい看板をつけてもらえれば、少しは交通事故も減るのかなと思います。ここは、そんなに広い幅の道ではないので、大きな事故にはならないかなと思いますけれども、いつ起こるか分からないのが交通事故だと思います。やったほうもやられたほうも大きな負担となっていきます。 今後とも、ほかにも多少はあると思うんですよ、まだ危ないなと思うようなところがね。そういったところにも、そういった町での看板をつけてもらえればと思います。 では、次の質問に移ります。 (2)番、栄町からこども園への町道について伺うということで、以前にも一般質問しましたが、栄町からこども園への町道について、安全対策をそのときに要望したんですが、早速、カラー舗装や白線で通行区分がはっきり分かり、車は走りやすくなりました。でも、いまだにスピードを出して通る車がいます。子供の送迎等で時間がなく、急いでいるのかなとは思うんでありますが、こちらも、もう少し何らかの対策が必要かなと思っておりますので、その辺のところを町のほうではどのように考えているのか、お伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどの啓発用の看板ですか、一旦停止お願いしますというような看板ですね、これは区等でお帰りになって、皆さん議員さん方、必要なところがあれば、お話ししていただければ、どんどん作って設置はしていきたいと思います。ぜひ、その辺のご協力はお願いしたいと思います。 そして、栄町からこども園までの区間、今、議員からお話がありましたように、路側線、カラー舗装等々行っておるところであります。しかしながら、お話のように依然、スピードを出して通行する乗用車もあると。さらなる安全対策を検討しているところであります。車が必ず減速しなければならないような道路の一部を隆起させるハンプと呼ばれる施設を設置するとか、道路の一部を狭くするなど、現場に合わせた形で安全な通行を促したい。ただ、このハンプ、これも夜なんかでバイクなんか、分からないで飛ばしてきてすっとんだなんていうと大変ですから、設置にはちょっと二の足を踏むんでありますけれども、あと狭くするというのも通行にはあまり芳しいという感じではない。 1つ、お話をさせていただいたのは、朝だけ自主的にご協力をいただいて、一方通行にできないか。要するに、旧東京堂さんのところから入ってこども園までの間を、時間帯で一方通行、30分でもいいし1時間でもいいですから、そういうことができないかという話は担当課長とさせていただいておりますんで、それとやっぱり、もうちょっと静かに走ってくださいというその注意喚起の看板もぜひ出したいなと思っておりますので、やっぱりその辺でしっかり取り組んでいければと思っております。 担当課長、何か方法ありますか。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいま町長が答弁申し上げたとおりでございますが、全体として栄町からこども園の間ばかりではなくて、先ほどの質問の中にもいろんな危険なところがあるというご指摘でございました。 今、具体的対策は町長が申し上げたとおりですが、町といたしましては、塙小学校のスクールゾーンを中心といたしまして、生活道路対策エリアということで指定をしております。今年度なんですが、指定をしております。その指定によって何ができるかということなんですが、いわゆる速度規制とかそういったものは、いわゆる公安委員会、警察が担当するところでございますが、道路管理者としてできる路側線であったり、カラー舗装であったり、ハンプを作ったりというようなことを実施するエリアとして指定をいたしました。これによって、実は、ETC2.0というデータが国土交通省のほうで把握をしております。ETC装着車が多いので、それがどこを通っている、どのぐらいのスピードで走っている、急ブレーキをかけた、そういったことまで分かるシステムがございまして、その情報提供をいただけるということになっておりますので、そのような情報をうちのほうで検討しながら有効な手だてを考えてまいりたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 長期総合計画の中にも、交通安全対策の推進ということで、高齢者や子供たちなど住民みんなが安心できる交通環境づくりを目指し、県などと連携を取りながら、道路反射鏡やガードレール、道路照明灯の設置や危険箇所の改良などを推進し、町内道路の安全性を高めますとあります。ぜひ、大きな事故が起こる前に対策をしていただければと思います。 じゃ、次の質問に移ります。 こども園、小中学校の教育環境ということでお伺いします。 まず、1番、電子黒板について伺います。 今年度、GIGAスクール構想により子供1人に1台のタブレットが渡り、それに伴って、小学校で755万1,000円、中学校で227万7,000円、合計982万8,000円の予算で電子黒板が導入されました。その詳細について伺います。 まず、何台購入し、各学校にどのように配置したのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 詳細について担当課長から説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) それでは、質問の件につきましてお答えいたします。 令和3年度で購入いたしました電子黒板でございますが、12台を購入いたしました。その配置先でございますが、塙小学校が6台、笹原小学校が3台、塙中学校が3台となっております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 大体、各学年に1台ということですかね。そうすると、2クラスあると片方の教室は使えないということになりますね。振興計画によると、各教室に1台ずつということで、来年度ですか、もう少し購入する予定ということになっていますので、できれば、ぜひ各教室に1台ずつ配備されることを期待します。 次に、私らは電子黒板を使った授業というのは経験がないので、大きさですね、テレビでいけば何インチとかというのがあると思うんですが、それから性能、それから子供たちが今使っているタブレットとの連動性というんですかね、そういったものが当然あると思うんで、どういったことになるのか、その辺ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 担当課長のほうから説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) それでは、お答えいたします。 この電子黒板の大きさでございますが、画面の大きさが70型というふうになっております。かなり大きなものでございます。 それで、この電子黒板の使い方というか、どういったことをできるのかということでございますが、タブレット端末の画面などをそのまま電子黒板の中に映し出しまして、それを通常の黒板と同じように板書みたいな形で出して、それを子供たちが見るというようなことができます。また、電子黒板に映した画面に専用のペンを使いまして、そこに矢印とか、いろんな字を書いたり、そういったこともできるようになります。その書いた画面の画像を保存することも可能ですので、後日見るということも可能でございます。あとは、データも共有することができるということもあります。あとは、タブレット端末に児童生徒が書いたものを全部並べて映し出すこともできますので、例えば模範解答があればそれをアップしてそれで先生が説明するとか、そういった授業にも使えるということになっております。 簡単ですが、以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 70型というと、70インチという形なんですかね。そうすると、教室の後ろからでも子供らにはよく見えるということですね。分かりました。 全ての授業で電子黒板を使うわけではないと思いますが、使う先生方への指導やスキルアップの研修等が必要になるとは思うんですが、そういったものは、どういうふうになっているのか伺いたいと思います。 今年度、ICT支援業務委託料として、小学校60万円、中学校30万円の予算が計上されていますが、ICT支援業務というのがこれらの研修とかに使われているのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) まず、この電子黒板の使用の方法について、教師がちゃんとできるのかということでございますが、この電子黒板を納入した際に、その納入業者のほうから教師のほうに使い方の研修がございました。その後、ICT支援員を委託しておりますので、分からないとき、その都度に聞いていただいて、教員一人一人が使えるような対応をしております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 先生方も大変だと思いますが、いろんな面でこの勉強をしなくちゃならないのかなと。こういったタブレットを使いこなすためにも、いろんな研修が必要だということで、頑張っていただいているのかなと思います。次世代を生きる子供たちにとって、教育におけるICTを基盤とした、こういったタブレットとか電子黒板とかという先進技術の活用というのは、大変重要だと思います。先生方にもスキルを磨き、せっかく導入した電子黒板をフル活用した授業をしていただければと期待します。 次に、外国人教師について伺います。 児童生徒の国際理解の教育向上を目的として配置されて、生きた英語を子供たちに伝えるのが役割だと聞いております。その実情について伺います。 まず、今年度、外国語指導講師派遣業務委託料ということで、2名分で1,067万円計上されておりますが、この委託先はどこになりますか。また、言葉や生活習慣の違いによって、先生方の生活面の補助、それからトラブル等があったときについては、委託先が面倒を見てくれるのか、それとも、そのたびに町のほうで対応しているのか、その辺のところをお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、吉村議員のご質問にお答えを申し上げます。 外国人教師についてでございますが、塙町では、先ほどお話にあったとおり、外国語指導講師派遣業務委託、これを株式会社インタラック関東北と業務委託契約を締結しまして、2名の外国人英語講師を派遣していただいております。これは2人ともジャマイカ人でございます。1名は、塙中学校におきまして、中学校内の英語の授業を英語担当の教諭とTTという形で行っております。もう1名は、塙小学校に在籍をしておりまして、塙小学校、笹原小学校、はなわこども園幼稚部及び笹原幼稚園で外国語の授業を行っており、生の英語に触れたり会話をしたりする活動を取り入れております。 塙小学校、笹原小学校については、英語専科の日本人教師ですね、英語の資格を持った教師と2人でTTとして指導をしているところであります。中学校のほうは、英語の担当の教諭とともにTTで授業をしております。例えば、英語の授業を展開するときに、まず子供たちに日本人の教師が指導をして、その後で、例えば英語のレッスンをする、発音を試してみるとか、あるいはジャマイカの英語担当の講師が発音をやって、それをまねをして練習をすると、そういったところを授業の中でやって、生の英語に触れて会話したりする活動を取り入れております。 なお、教職員の研修会も実際に先日実施いたしましたが、教職員の実践的な指導力、これを高めていかないといけないので、いかにして子供たちに楽しい英語を指導できるか、これをクラスルーム・イングリッシュといいますけれども、先生と、それから英語講師と2人で意思疎通をできるだけできるように、そのために使う英語を学んでやるというような形で今、取り組んでいるところでございます。 すみません、それから英語講師、様々なトラブル、これはないとは言えませんので、例えば体調を崩して休まなくちゃいけないというようなときは、直接、インタラック関東北のほうに話をしたり、同時に小中学校の担当のほうに話をするという形で、体調の優れない場合は、そのような形で医者を紹介したりというようなことでやっております。また、授業中の様々な行き違い等については、やはり英語担当の教員、それから業務委託先のインタラックのほうと協議しながら、英語担当の講師には指導をしたりしているところであります。様々な悩みとかありますので、それに対応できるように学校と、それから委託先等で話をしながら、本人と十分、共通理解を図るようにしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 2020年から小学校でも英語が本格的に導入されていますが、五、六年生は成績がつく教科として、三、四年生は外国語活動として行われているようです。大体、週に何時間ぐらい行われているのかお伺いします。また、外国人教師は授業あるたびに毎回来るのか、そして、先ほど発音とかについては外国人教師にお願いするとかと言っていましたけれども、あくまでも補助的な面で、TTということなのでそうなのかなとは思いますけれども、それともある程度、たまには外国人教師が主導となって授業を進めるような場合もあるのか、その辺のところをお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。 小学校の英語の場合は、週2時間というのが配当されております。それで、指導の方法につきましては、まずは担任教師、あるいは英語担当の教諭が授業を流して、そこで、例えば会話をするときに、どういうふうな会話をお互いにするかというようなところとか、新しく出てきた単語については、こういうふうに発音しますということで、英語担当の外国人教師に模範の英語を発音させるというようなことでやっておるところであります。例えば、授業の中で、外国人の人にお話をしたときに通じるようにしゃべってみましょうということで、子供たちが英語の講師と話をして通じたかどうかと、後で評価をもらったりというようなことで、いろいろなところで活用しているところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 授業を先生と外国人教師が共同で進めるには、打合せができないと効果的な授業はできないと思います。お互いのコミュニケーションが大切かなと思っておりますが、その辺のところが一番、この外国人教師と日本人教師とのコミュニケーションの取れ具合というんですかね、外国人教師は大体、日本語がどの程度理解できるのか。そもそも小学校には英語の科目というのはなく、小学校の先生は多分、英語の免許というか、資格は持っていないと思うんですが、今はもう何人かはいるんでしょうけれども、本当に小学校での英語の先生というのは少ないのかなと思います。 ですから、先ほど専科と言ったんですか、英語の専門の先生を一緒につけるということでありますけれども、そういった先生が、今はいるからいいかもしれませんけれども、当然転任ということがあり得ますね。そういったときに、数少ない小学校の中でも英語の資格を持っている先生がいないということで、その先生が転任したときに代わりの英語のできる先生が塙に来てくれるのかどうか、その辺のところもちょっと心配なところがありますが、そういった場合には、どういった対応をする予定なのかお伺いします。
    ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) まさに、今担任をしている小学校の先生方は、英語の免許を持っている方はほとんどいません。何人か、各学校に1名、2名は、英語の免許を持っている教員がおります。ただ、その者を英語専科として指導できるかどうかというのも、これまた違ってきまして、校内の事情で専科として活用するかどうかは、やはり県教委との関係で英語専科の教員を1名プラスして配置をしていただいているという状況でございます。 したがって、英語専科がプラス・ワンで来れば英語専科としてできるんですが、できない場合は、それぞれの担任の教諭が英語を指導しなければならなくなります。県内のほうでも、全部の学校で英語専科が配置されているかというと、そうではなくて、やはり学級担任が英語を実際に指導しているというところも数多くはございます。 したがって、先日、クラスルーム・イングリッシュというような形で、学級担任が実際に英語を指導する際に、ALTとうまく話をして、そして子供たちに指導していくという研修をしたところでございます。こういった研修を積みながら、子供たちの外国語の活動をスムーズにできるようにやっていきたいと思っております。 実際に、現在いる英語専科は7年目になっておりますので、来年度、またいてくれるかどうかは確定されておりませんので、教育委員会としては、県南教育事務所のほうに十分要望は出しているところであります。万が一、その方がいない場合は、もう担任が実際に英語の活動を指導するということで、これは事前にもう校長を通して教員にも話ししているところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 先ほど菊地哲也議員のほうからも、第3の居場所の件で学習面も見るというような話がありましたけれども、第3の居場所、これからできるんですけれども、そこに学習面の指導ということで、こういったALT外国人教師の派遣ということは考えているのかどうか、その辺もお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 非常にいいアイデアだと思いますし、そういったことはできれば非常にいいと思いますが、現時点では、インタラック関東北との契約上は、学校での、あるいは幼稚園での指導のみとしてありますので、契約を変更してできるようになれば、そういったところにも派遣して指導できるようになればいいなと思っておりますので、これから検討していきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) ぜひ、そういったところ、よく検討して、インタラックと協議していただいて、できるような体制にもっていければと期待しますので、よろしくお願いします。 外国人教師により、生きた英語、特に発音とかを学んだり親しみを持ったりすることによって、英語を学びたい、使いたいというモチベーションが高まる可能性は十分にあると思います。先生と外国人教師が意思疎通を図りながら、授業を進めていただければと思います。 じゃ、次の質問に移ります。 こども園、小中学校の安全対策についてということで、先ほど下重議員のほうからもありましたけれども、今年11月に、宮城県登米市の豊里こども園敷地内に男が刃物を持って侵入するという事件がありました。幸いにも、このときには、職員が目で合図し、警戒が奏功し、大事には至らなかったようであります。また、過去にも2001年、大阪教育大学附属池田小学校では、児童8人を出刃包丁で殺害、15人を負傷させた日本史上まれに見る大量無差別殺人事件というのもありました。本当、社会にも大きな衝撃を与えた事件だったと思っています。 塙町でも、このような事件が起きないように、こども園や各学校でも避難訓練等は行われているとは思いますが、年にどのぐらいの頻度で行われているのか。先ほど幼稚部についてはお話ありましたので、小学校、中学校でどのぐらいやっていられるのかなということで、お伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 詳細について担当課長から説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) それでは、小中学校の安全対策、その中で避難訓練等は、どのぐらい回数をやっているかということなんですが、まず塙中学校においては、学校安全全体計画に基づいて、避難訓練や交通教室、防犯訓練等を実施しております。避難訓練においては、年3回、交通教室については1回行っております。 続いて、塙小学校でございますが、塙小学校は、学習指導要領に従い、安全指導計画により、避難訓練、交通教室、防犯訓練等を実施しております。避難訓練が2回、交通教室が2回、防犯教室が1回となっております。 笹原小学校でございますが、学校安全全体計画に基づきまして、避難訓練や防犯訓練等を実施しております。避難訓練が2回、交通教室が1回、防犯・引渡し訓練が1回となっております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) 毎年、防犯協会や笹原地区推進協議会より、新入児童に防犯ブザーが贈られております。登下校の際には役立っているのではないかなと思っております。また、登米市の事件のときには、「いかのおすし」という標語が子供たちに危険を知らせたそうです。これは、知らない人についていかないの「いか」、知らない人の車に乗らないの「の」、危ないと思ったら大きな声を出す「お」、危ないと思ったらすぐ逃げるの「す」、危ないと思ったら大人に知らせるの「し」という語呂合わせだそうです。 塙小にも、堤防から校庭に下りるところにこの看板がありました。誘拐など、子供に危険が迫っている状況というのは、なかなか子供自身では分かりづらいところがあるのかなと思います。自分の身は自分で守ることを小さい頃から理解してもらい、大人と子供が一体となって防犯意識を高め、安全な社会をつくっていかなければならないと思いますが、町の考えを伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えを申し上げます。 今ご指摘の防犯ブザー、「いかのおすし」についてでございますが、まずは、防犯ブザーについては、小学校1年生、入学するときに全児童に交通安全協会等の皆様からプレゼントをしていただいております。そして、これは小学校6年間は必ず使うということで、学校のほうにも指導しておりますし、学校からも子供たちに、そして保護者の皆さんにもお話をしているところです。現在は、中学校でも防犯ブザーをぜひ使って安全を保つということで、学校のほうからも子供たちや保護者の方々にお話をしているところでございます。なかなか全部そろっているかどうかというのは、確認はできておりませんけれども、学校として生徒指導、各学級でも小学校から中学3年生まで全員が持つようにということで、教育委員会からの指導もしておるところでございます。 それから、「いかのおすし」というのは、子供たちもしっかり学んでおりまして、いざというときには、それを思い出しながら避難するというような行動を取っている子供もおりますので、さらに子供たちへの指導も徹底していきたいなというふうに思います。大人の人たちにいつも守られているわけではございませんので、万が一、自分が一人のとき、あるいは子供だけのとき、こういうときも多いですので、そのときにどう行動できるかということも含めて、実際に訓練をしていきたいと思っていますし、現在も指導しているところでございます。今後とも、続けて、子供たちが犯罪に巻き込まれないようにしていきたいなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉村守弘君。 ◆4番(吉村守弘君) ぜひ、子供たちが事故に巻き込まれないように万全な対策をお願いしたいということで、あと侵入しようと思えば、幼稚園には高いフェンスがあるんですけれどもね、でも、やっぱり侵入する気になれば、どんな高い塀でも多分乗り越えていくのかなと思います。ですから、その中でもやっぱり危険な状況というようなときには、いざということで、やっぱり避難訓練とかね、そういったことも十分検討していただいて、今後とも事故のないように、子供たちが安全な学校生活を送れるようにしていただきたいと思います。 以上をもちまして、4番議員、吉村守弘の一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、4番、吉村守弘君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(割貝寿一君) お諮りします。 本日の会議はこれで延会したいと思います。ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(割貝寿一君) 異議なしと認めます。 本日はこれで延会することに決定しました。 本日はこれで延会します。               延会 午後4時38分...